暦川

初恋は 何故かほろ苦く
実らない 愛は美しい
面影が 二重(ふたえ)映しに
この胸に いまも消えない
ああ 月日浮かべて
想い出の中へ流れる 暦川

仲良しの 幼なじみより
喧嘩した 顔がなつかしい
耳馴れた 故里(くに)のなまりで
にごり酒 友と呑みたい
ああ 月日浮かべて
想い出の中へ流れる 暦川

あの山に 鶸(ひわ)は群れて啼き
あの川に 鮎は泳ぐのか
若い日の 夢を捜しに
幻の 汽車に乗りたい
ああ 月日浮かべて
想い出の中へ流れる 暦川
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