warszawa

ワルシャワの牢獄を抜けたら、たいまつの火を消して、

ゆっくりと目を開けたのにまだ迷いの森の中だった。

僕らは悪夢を見ていたみたいに汗をかいて、

大蛇の怪物を手なずけた老人と共に歩くよ。

つないだ手が白く冷たくなった。

いま彼女は目を細め、笑ったのさ。

傘もさせないままで、いけにえの祭壇へ。

教祖はもう黙っていられない様子でさ、

呪文を唱えだした。

明日はわが身の僕らは誰も彼女を救えない。

いま彼女は目を伏せて「生きたい」という。

雨はやまないままで、いけにえの祭壇へ。
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