紅蓮酒

君を忘れる ために呑む
おとこ未練の 紅蓮酒
遠くなるほど 近くなる
おもかげ瞼に また連れて
ひとり裏まち 雨酒場

紅く咲いても 水の花
どうせどうせの 紅蓮酒
いちど渡れば 戻れない
渡良瀬川だと 知りながら
泣いて渡った 他人橋

雨も燃えれば 火に変わる
まして旅路の 紅蓮酒
俺が作った 泣きぼくろ
幸せぼくろに 変わったか
なみだ縦縞(たてじま) 雨すだれ
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