うすっぺら

どうしてここまできたんだろう
見たことも聞いたこともましてや
町の名前だって知らない所になぜ?
何か見えない力が あったわけでもないのに
そして誰かを好きになった わけでもないのに

不幸者のあなたに告げよう
楽しくよろしく全くめずらしく
それだけでいい 世の中なら
こんなに悩んでる こんな僕はいらないんだ

地下鉄の乗り場に続く
長い長い階段降りてる
下へ下へと落ちるように一人
別にどうでも良かったと 開き直ってみたけれど
こんなところにいる自分がむなしく 悲しくも見えたんだ

愛しきあなたに捧げよう
セカイデキミヲイチバンアイシテル
そんなうすっぺらが 欲しいのなら
何枚も重ねて いくらでも吐いてやる
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