雪がとけるころ

白い窓 凍る空
残り火の浅い夢

テーブルのろおそくが
君の笑顔を花にした

世界はもうじき
凍えていくと
誰かの噂に脅えることはない

僕らの命が
それより熱く
抱きしめ合うと
何かが叫んだ

言いかけた その先が
君の寝息に立ち止まる

世界がもうじき
乾いていくと
ふざけた未来も虚ろに見えるほど

僕らの心が
たくさん泣いて
確かめ合うと
何かがわかった

雪がとけるころ
この愛を 誓いに行こう

ふたりの行く手に
嵐が来ると
何処かの誰かが
風を吹かしても

記憶の波間を
さまよう船が
落とした小瓶を
いつか開けよう
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