倖せの花

流れる川の 冷たさを
耐えて咲きます 水草(みずくさ)の花
広い世間に つまずいて
それでも失(な)くさぬ 夢だけは
いろいろあります ありました
この手で咲かせる 倖せの花

大事な人だと 知りながら
橋のたもとで 別れたあの日
せめてあなたの 優しさに
抱かれても一度 眠りたい
恋もしました 泣きました
信じて咲かせる 倖せの花

女の胸の 片隅(かたすみ)に
夢の灯りを ともして生きる
泣いた過去(むかし)の 思い出を
集めて流れる この世川
いろいろあります ありました
明日に咲かせる 倖せの花
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