春子

春子と自分の 名前を云えば
親の願いが 切なくわかる
明るくやさしく 育てよ
そんな想いで つけたはずよ
それが今では 流れの女

南のふるさと 遠くに離れ
流れ流され さい果ての街
若さを気ままに もて遊び
生きて来た日の むくいなのよ
汽笛さみしい 北国の窓

春子という名に そむかぬように
生きてみせます これから私
うつむき加減の 癖さえも
せめて直して 消えた春を
きっと探すわ 流れの女
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