ひとり泣き

恋いにやつれた 襟元に
夜の寒さが しのび込む
今度こそはと すがっても
女の幸せ なぜすれ違う
飲めないお酒に 酔いしれて
泣いてまた泣く 胸の傷

遊びじゃないよと ささやかれ
夢をみたのよ 人並に
そっと両手で あたためた
女の幸せ なぜ背を向ける
未練は捨てた はずなのに
追ってまた追う うしろ影

惚れた男の 世話をやき
そばで暮らせりゃ それでいい
指の先より ささやかな
女の幸せ なぜすれ違う
悔む気持は ないけれど
泣いてまた泣く 胸の傷
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