キャラウェイの丘

あぁ 息を切らしながら登る坂を
いくつも越えた先に君がいる
雨の降りそうな空模様 思えば
傘を置き忘れたよ まずいな

空き缶 蹴飛ばし遊ぶ子ども
それを隣で笑う子どもを見て

なにがおかしくてそんな風に笑うの
僕は思い出そうとしても思い出せない

あぁ 君が待ってる場所まで着いても
誰もそこには居ない おかしいな
雨も降り始めて僕は雨宿り
少し濡れたTシャツが寒い

夜が近づき 鐘が鳴る
ひとりたたずみ 悪くないと思ったり

これがおかしくてケラケラ笑うよ
僕は君を待つことすら忘れていた

僕は目を覚まし 雨は止んでいる
濡れたTシャツも乾いて 僕の隣で
傘を差したまま 君は寝ぼけ眼で
「おはよう」って気の抜けたことを言ってたんだ
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