LIVE REPORT

THE MODS ライブレポート

THE MODS

THE MODS Shibuya O-EAST

2007年06月22日@Shibuya O-EAST

text:石田博嗣

2007.06.22

今年の2月、デビューから25年間活動を共にしてきたドラマー梶浦雅裕が脱退するという衝撃的なニュースが流れた。メンバーは“残る3人で終焉の瞬間までTHE MODSを続けていく”とHPでコメント。そして、それから約4ケ月後、ついに3人によるTHE MODSが我々の前に姿を表したのである。 会場となったShibuya O-EASTに足を踏み入れると、開演時間を待つことのできないオーディエンスたちの“モッズ”コールが響いていた。白い幕で仕切られたステージの向こうで、音合わせが行なわれるだけも歓声が沸き上がり、すでに異様なまでの熱気が充満している。いつものTHE MODSのライヴの光景であるとはいえ、半年ぶりのライヴであり、梶浦脱退後のライヴということで、いつになくテンションが高い。しかし、それはTHE MODSの新たなる門出を祝うというよりも、“俺たちはTHE MODSについていくぞ!”という彼らの意思表示だったことを終演後に痛感するのだった。 言うまでもなくライヴは1曲目から壮絶な盛り上がりを見せる。2曲目がプレイされた頃には2階にある関係者席にまで、客席からの熱気が立ち込めていたほどだ。また、気になるドラムなのだが、そこには名うてのドラマーではなく、弱冠23歳という若いドラマーがキャリアを重ねた3人の音に負けない力強いビートを叩き出していた。3曲目が終わったところで森山達也(Vo&Gu)が“半年ぶりです。いろいろ心配かけました。こんな形でやってます”と挨拶代わりのMCを入れる。3人になったことはパワーダウンかもしれないが、それでもここから新しい歴史を刻み始めたことをステージングやサウンドでもって訴えかけるTHE MODS。そんな彼らに触発されるように客席はさらにヒートアップし、“一体感”といった範疇を超えた、ひとつの熱気の塊となって繰り出されるさまざまなメッセージの詰まった楽曲に呼応していた。 ロックとは生き様が見える音楽である。“綺麗な想い出にならずに、ボロボロになるまでやっていこうと決めた”という宣言のようなMCもあったほど、この日のライヴでは、26年目に入って再びゼロから前に進もうとしているTHE MODSの現在の姿を、折れることのないスピリッツを痛いまでに感じた。「LIVE WITH ROCK'N'ROLL」の“感謝します 逃げなかったことを”というフレーズに思わず涙したのは、僕だけではないはずだ。
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