LIVE REPORT

THE MODS ライブレポート

THE MODS

『THE MODS TOUR 2012 「JACK & JOKER」』

2012年12月15日@SHIBUYA-AX

撮影:斉藤ユーリ/取材:石田博嗣

2012.11.20

時刻はまだ開演時間に達していない。しかし、会場ではすでに“モッズ”コールが発生し、ただならぬ熱気に満ちていた。とはいえ、これはいつもの光景だ。モッズのライヴはこうでなければ...と思いつつ、高揚感を抑えて開演の時を待っていると、突然客電気が落とされた。フロアの壁が震えるほどの大歓声が起こったことは言うまでもないだろう。
十分すぎるほど温まっている会場に投下された1曲目は、ニューアルバム『JACK & JOKER』のオープニングを飾る「ARE YOU READY」。痛快なロックナンバーにオーディエンスの興奮度はいきなりマックスに! さらに、「LET'S GO GARAGE」や「CRAZY BEAT」といった初期のナンバーや苣木寛之(Gu&Vo)がフロントに立って歌った「GOOD TIME BAD TIME」、ドラムの佐々木 周ヴォーカルの「WAS 17」などがフロアを何度も爆発させていく。そして、中盤に入ると裏打ちのギターが印象的なミディアムチューン「無法者の詩」で観る者を酔わせ、60'sの流れを汲む「OPERATION BOP」で踊らせ、2011年以降の時代をリアルに切り取ったバラード「あの日」では言葉を胸に響かせる。貫禄もあれば、ヒリヒリするぐらいの刺々しさもあり、いい意味での荒さだったり、キャリアを重ねたからこそのユーモアもあり、その圧倒的なステージングはさすがだ。もちろん、森山達也(Vo&Gu) の存在感&カリスマ性も絶対的で、どこか余裕を感じさせるのに尋常じゃない緊張感を漂わせ、まったく息が抜けない。
終盤の幕開けは、ベースの北里晃一がヴォーカルをとったR&Rナンバー「BOOM OR BUST」から。再び会場が熱く盛り上がる中、本編ラストを飾った「PRISONER(野獣を野に放て)」で大合唱となり、フロアではいくつもの拳が高く突き上げられた。アンコールでも“ここにいるどうしょうもない野郎たちと数少ない女の子のために”と「バラッドをお前に」がしっとりと届けられるも、「ロックをトメルナ」はニューアルバムの曲とは思わせない熱狂を誘い、“ここにいるロックがずっと好きな連中に贈ります”と披露された代表曲のひとつ「LOOSE GAME」では再び大合唱に。大興奮の中、ライヴは「TOMORROW NEVER COMES」で大団円を迎えるが、終演後もなかなか“モッズ”コールは鳴り止むことはなかった。とはいえ、これもいつもの光景だ。モッズのライヴはこうでなければ...と思いつつ、抑え切れない高揚感で胸が熱くなっていた。
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  1. 3

    DESTRUCTION BABY

  2. 5

    TEENAGE BLUE

  3. 7

    SHE'S THE C

  4. 8

    WAS 17

  5. 9

    無法者の詩

  6. 11

    Trump

  7. 18

    MADE IN U.S.O

  8. 19

    what a wonderful world

  9. 20

    CIRUS DRIVE

  10. 22

    LONDON TIME

  11. 23

    TOMORROW NEVER COMES

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