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ザ・クロマニヨンズ ライヴレポート

ザ・クロマニヨンズ ライヴレポート

【ザ・クロマニヨンズ ライヴレポート】 『ザ・クロマニヨンズ ツアー HEY! WONDER 2024』 2024年2月29日 at Spotify O-EAST

2024年02月29日@Spotify O-EAST

撮影:柴田恵理/取材:岡本 明

2024.03.10

2月16日から全国ツアー『HEY! WONDER 2024』をスタートさせたザ・クロマニヨンズ。2月7日にリリースされた17枚目のオリジナルアルバム『HEY! WONDER』に伴うツアーであり、6月15日まで全43本に及ぶ公演だが、ここでは2月29日に東京・渋谷Spotify O-EASTで行われた東京公演をレポートしよう。

メンバーがひとりずつステージに登場し、各々のポジションにつくと一気に高まる会場の熱気。甲本ヒロト(Vo)が“オーライ、ロックンロール!”と叫ぶと、緊張感を吹き飛ばす大歓声に包まれる。そこからスピード感あふれるナンバーを立て続けに繰り出すザ・クロマニヨンズ。性急なビートが心地良い「あいのロックンロール」をはじめ、アルバムからのナンバーが躍動感に満ちた演奏とパワフルな歌声で次々に披露されていく。

曲の中でリズムパターンが変化していく「ハイウェイ61」など、ライヴでよりダイナミズムが伝わってくるナンバーもあれば、懐かしい情景をあえて豪快に聴かせる「よつであみ」のように強い後味を残す楽曲など、これまで以上に多彩な印象だ。

“ありがとう、よく渋谷くんだりまで来てくれた。最後まで楽しんでいってください。(会場を見渡して)素晴らしい光景です。どこで見てもロックンロールは最後まで楽しめるように作られているので、安心して自分の場所で楽しんでください。...普通のことを言いました(笑)”(甲本ヒロト)

目の前の観客に語りかけるような親近感あふれるMCで湧かせ、空気を和ませつつも、バンドは高いテンションを保ち続ける。そして、アルバム収録曲だけでなく、これまでの代表曲、ライヴの定番曲などで起伏をつけていくのも魅力だ。新たな曲とお馴染みの曲の、それぞれの持ち味が一本のライヴの中で交錯することで生まれる化学変化。特に、くっきりとした歌で高らかに歌われる「生きる」「ナンバーワン野郎!」のように、鋭さが増幅されたことでライヴにさらに高揚感をもたらす楽曲たちは最強の武器だ。

また、ハーモニカのリフが強烈な「ペテン師ロック」もこの日はさらなる凄みと切れ味を感じさせてくれた。常にとてつもない迫力で歌い上げる甲本ヒロトだが、今回は「SEX AND VIOLENCE」で緊張感を漂わせ、「不器用」では解放的な空気を生み出したりと、彼のハーモニカが楽曲の核を担っているような手応えも。そして、とある曲でグレッチのギターを使用する珍しい場面のあった真島昌利(Gu)も、この日はカッティングにソロにと、楽曲ごとに輝くプレイを聴かせていた。

“ありがとう、楽しかったです。『HEY! WONDER』をみんなと一緒にいろんな所でやるのはすごい楽しい。今日も最高でした”(甲本ヒロト)

ラストに披露するためにとっておいたという、ある曲で本編最後を飾った彼ら。止まない拍手に応え、アンコールでは持てる力をすべて吐き出すようなスピーディーなナンバーで締め括る。最後は甲本ヒロトがステージ最前列のギリギリの位置まで接近して歌うなど、観客にその熱量を届けようとする姿勢があふれたステージだった。

最新アルバム『HEY! WONDER』の充実ぶりがそのまま直結したライヴであり、終始、心から楽しそうに演奏していた4人のメンバー。全国各地で完全燃焼しながら突き進んでいく、この先のツアーが楽しみだ。

撮影:柴田恵理/取材:岡本 明

※現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。

ザ・クロマニヨンズ

ザ・クロマニヨンズ:2006年7月23日13時41分、『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2006』に出現。その後、数々の夏フェスにも出現し、デビュー前から話題を呼んだ。そして、同年9月に待望のシングル「タリホー」でデビュー。22年1月に15枚目のアルバム『SIX KICKS ROCK&ROLL』、23年1月に16枚目のアルバム『MOUNTAIN BANANA』を発表。そして、24年2月に17枚目のアルバム『HEY! WONDER』をリリースし、同年2月16日より『ザ・クロマニヨンズ ツアー HEY! WONDER 2024』(全国43公演)を開催。ロックンロールをこよなく愛する4人が最強のロックンロールを響かせる!

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