タカハシヨウ編曲の歌詞一覧リスト  13曲中 1-13曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
家の裏でマンボウが死んでる家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウわからない なにもかも あれはなに? 輝く円盤  カラスも本能で拒否する 犬はダッシュで逃げていく 重く横たわる体 長く伸びる背びれ くすんだ大きな目  すでに消えた魂  なぜ家の裏でマンボウが死んでる 2mくらいあるマンボウが死んでる 突っ込みどころが多過ぎて怒るに怒れない とりあえず警察呼べばいいのかなぁ  食べてみた うまくない 生臭い ぬめりけがひどい  わけのわからない現実に いよいよ死さえ覚悟した 強烈な嫌がらせか はたまたプレゼントか 真相がなんであれ  マンボウがかわいそうだ  俺の住む町は海から遠い でも家の裏でマンボウが死んでる 通報したが警察が信じてくれない 俺を通報しないでよ近所のおばちゃん  なぜ家の裏でマンボウが死んでる 実家のお母さんも信じてくれない 報道されちゃったぞ近所のおばちゃん お母さん見てますか?信じてください
神様はエレキ守銭奴家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウこのたびこの太陽系に 新たに惑星を作る神様です 会議で決まった予算は 日本円にして1000京円  潤沢とは決して言えませんが そこは私の腕の見せ所 神々の節約テクを駆使して 体裁だけは保ってみせましょう  低予算で作った生物に 人間と名付けてみました 誤作動だらけの陳腐なオツム 足りないパーツは7ダース  彼らはなかなかに厄介な ハッシュド精神力をお持ちで いつも困ったことがあるとすぐ 私に祈るのです  祈りをフリーダイヤルみたいに使うな 費用はこっちで負担してるんだぞ そんなとこにお金がかかると オゾン層を維持するお金を削っちゃうぞ お前らの半熟脳みそと天界を 有線LAN で繋げてやろうか!  人間と名付けた生物は 足りないオツムで考える 彼らは好奇心が旺盛で この星の秘密を知りたがる  脱脂綿詰めただけの地殻 エアコン切れてただけの氷河期 恐竜の化石は趣味のプラモ どうか気づかないで!  ブレーカー落ちてる間にマンモス滅んだ これぞオール電化惑星のリスク 金星の神から輸入してた電気が 値上がりしたからケチってたんだ このペースだとあと数年で 予算を使い切りそう  どうやって運営しよう!  予算があれば 地軸はまっすぐにできたし 完璧な生き物にもできたんだ でも偶然 地軸の傾きは四季を生んで 不完全な心は愛を生んだ  案外良い星になった  でももう無理!こんなクソ星すぐ売るわ! そのお金で天国の国債買う! あとはせいぜいうまく歩めよヒト科ども! 私なしじゃすぐ死ぬだろうけど! (笑) せっかくだし最後に有給でも取って 温泉に行くことにするかな!  熱海
誕生日、ペペロンチーノにやさしくされる家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウ誕生日なのに君はまた仕事 「ただの平日だよ」って笑う いくつもの不満をこらえた 精一杯の笑顔  凍えるような暗い夜 疲れて帰ってきた君を 体の芯の方から 暖めてあげるよ  君が二度と寒い思いをしないように 君が二度と怖い夢を見ないように 君と同じところが痛むんだ どうかもう小さな手が震えないように 大変だった今日をちゃんと乗り越えて 明日もまた戦う君のことを 少しでも元気付けてあげたいから 僕をフォークでくるくる巻いて  僕は君だけのペペロンチーノ ニンニクとオリーブオイルと唐辛子が パスタの茹で汁と絡まって 君の心を躍らせるよ  今日も忙しかったの? 誰かに嫌なこと言われた? 我慢しなくてもいいよ 僕は知っているよ  君が飲み込んだ「疲れた」の数も 君が我慢したあくびの数も そんなもの全部吐き出してよ 代わりに僕が君の中にいるから がんばり屋さんな君のことだから 自分でうまくブレーキ踏めないんでしょ? 僕が胃の中でもたれてあげるから 僕のベーコンを噛まないで飲んで  君の努力がハッピーエンドで終わるように 君の苦労が誰かのためになるように インスタントの僕のようにすぐ消えてしまう 今日だけしか輝かない言葉を  「お誕生日おめでとう」
へし折れろ、君の心家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウ誰も君のがんばりなんて見てない 味方なんて一人もいない 君は評価されることすらない 存在しないのと一緒さ  今日君は何を生みだして そのために何を消費した? だらしなく堕落した君のせいで 世界はまた損をした  へし折れろ 君の心 閉ざされろ 君の夢 泣き崩れろ 部屋の隅で 誰も見てないけどね  ただのエネルギーの無駄遣いを 努力と呼んで満足して 何かになれたつもりなのかい? 人に迷惑をかけるな  遠い土地の空気に触れて 面白い小説を読んで 得意な顔したって君自身の 価値は変わっていないよ  君が今 おいしいと 言って食べた 焼き肉も この前まで まだ小さい 誰かのお母さん  いじらしく 咲く花も 誇らしく 舞う鳥も 美しくあるけれど 君のためじゃない  へし折れろ  君の心 無駄に終われ 君の努力 泣き崩れろ 部屋の隅で 誰も見てないからね
消化器がダンディーで気が利く場合家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウ「ただいま」と私は言う 「おかえり」と君は言う テーブルには角砂糖二つ入りの 私のためのコーヒー  ドラマは録画済み 洗濯物は片付いて カレンダーには私の 明日の to do リスト  私が眠れなければ 枕元でそっと贈られる バリトンの子守唄 私が弱音を吐けば 「お前を撫でる手が欲しい」と 君はため息をついた  「おはよう」と私は言う 「おはよう」と君も言う テーブルにはホットミルクたっぷりの 私のためのアッサム  私のリズムも 私の好みも 私の気分も 知り尽くした私の消火器(きみ)  君は約束をした 中身を出し切って死ぬ時まで お前を守り続けると 私も約束をした いざという時にはこの手で 君を使い切るからと  ある夜 誰かの悲鳴で目覚めた いつの間にか焦げ臭い部屋 何が起きたかもわからないままに 燃えるタンスが倒れてきた  君がつっかえ棒になって 倒れきれなかったタンスの下で 背中に穴の空いた君の姿を 無傷の私は見ていた  「穴から漏れた粉末で 周囲の火は消えただろう 俺を動かせばタンスが倒れる 早く独りで逃げるんだ」 「勝手に守っていなくなるな!」 私の叫びは炎に溶けて 駆けつけた消防隊に 攫われて独り救われた  私も約束も守った君と 君も約束も守れなかった私 ごめんね とても不公平だけど ダンディーで気が利く君の場合は 許してくれるんだろうな
おでこに生えたビワの性格が悪い家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウおでこからビワの木が生えた 最初からいましたみたいな態度で生えた 無闇に抜くのも恐ろしく 医者に行くのも恥ずかしい  ビワの重みで手元が狂い 片眉を剃り落としてしまった時 涙目になる俺をよそに 爆発的に伸び始めた  悲しんだら枯れるから 笑って咲かせ続けるとか そんな設定にして良い話みたいにしろよ 凹んでる時に限って たわわに実ってんじゃねーよ 俺の毛の量と反比例する気かよこの野郎  おでこからビワの木が生えた 祖父の代からここみたいな態度で生えた 寝てる時には伸びないのに 起きて見てる時に伸びる  目の前にて茂りゆくビワに ついに除草剤を散布したのだが 油断していた数分後に 後悔することになるのだ  流れてきた雫がちょうど 目に落ちてくるような 位置に枝が伸びてきてる シャンプーハットが欠かせない 寝転んだら床に垂れて 畳が腐ってゆく 仕方なく洗い流したら その水でまた育った  逆手に取る 落ち込むと育つのなら 笑えば枯れるはず 食らえ俺の大爆笑  右脇から二本目生えた 笑うと増えるとかアホか しかも枝が刺さるから 右脇が閉められない さすがにもう命の危機だ 119 番にコール 救急車到着までの間に キレイに抜けた  あ゛あ゛ー!!!!!!!!! あ゛あ゛ー!!!!!!!!!
おニューのかさぶた、ペットに食われろ家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウ赤信号 停車 待ちぼうけ 広い歩道 開けた視界 静かな風 後方 衝撃 揺らぐ 全身 突っ込んできたのは一台の自転車 謝りもせずどこに行く 後輪がグニャグニャになっちゃったぞ ペダルに足乗せ体重かけてもさっぱり きっぱり動きゃしないよ もう動かない俺の愛車 その名は「安全弁 ゆる男」  名前も知らぬ犯人よ 覚悟しろ 今からお前に96の呪いをかけてやるぞ  1. 上下の歯が絶滅する夢見ろ 2. お気に入りの服の袖が千切れろ 3. 携帯が通話中に爆ぜろ 4. かつおぶしが歯ブラシにからまれ 5. 想定したより深く爪切れろ 6. 大事な書類で印鑑違えろ 7. ものすごく早く眉が伸びろ 8. 往路も復路も切符をなくせ 9.「ハブ対マングース対お前」やれ 10. 思春期平均より長く続け 11. アスパラの筋を噛みあぐねろ 12. 押入れの奥でなめこが育て 13. ドロップス白いのばっかりが出ろ 14. ウィルスソフトに写真を消されろ 15. 履歴書最後で書き損じろ 16. おばあちゃんに背筋で敗れろ 17. スイスへの憧れが髪型に出ろ 18. 缶コーヒーが12秒で冷えろ 19. 発言が偶然韻を踏め 20. ポロシャツの色が国旗とかぶれ 21. 現国のテストだけ並みにできろ 22. 髭剃りしてたらホクロを刈り取れ 23. ブーメラン少し右に帰れ 24. かかとの皮膚が象のようになれ 25. 地元のコンビニが軒並み閉まれ 26. 車掌の声が父に酷似してろ 27. 出てもいない鼻毛に怯えろ 28. 君だけが僕のエンジェルになれ 29. 大好きなファミレスのメニュー変われ 30. タンブラーのフタ朝から開いてろ 31.「開」と「閉」のボタン間違えろ 32. 笹の葉さらさら軒端に揺れろ  損傷は甚大 特殊なパーツが壊れて問屋に発注 修理費は8000円 所要日数は10日間 犯人の手掛かりもなく途方に暮れるのみ 憎しみだけがつのる日々を 粘着系男子の本気を見せてやる 小さな嫌なことが毎日とめどなく溢れだせ  33. 右折の難易度を日々かみ締めろ 34.「株ってなあに?」と子供に聞かれろ 35. 公園の鳩にだけモテてろ 36. パンダが見れず熊で妥協しろ 37. ライフスタイルがイタリアに適せ 38. 学食の人に親身になられろ 39. 妖怪のようなパイが焼けろ 40. 想像したよりワカメが増えろ 41. 金曜の終業間際にミスれ 42. “Language”をラングアゲと覚えろ 43. 残高照会するたび吐け 44. プレート持ってお席で待ってろ 45. じゃがバターの味中盤で飽きろ 46. タイヤの内輪差にしてやられろ 47. いい歳して「あけおめ」って言え 48. できた時だけ誰も見ているな 49. 男子中学生に論破されろ 50. 版画の授業彫刻刀忘れろ 51. 落とし蓋のサイズ間違えろ 52. 意図しない形で下ネタ言え 53. 素足で思いっきりビー玉踏め 54. 加齢に引き連れて枕が臭え 55. バナナの種を全力で噛め 56. 耳の後ろのニキビが潰れろ 57. ベルトのバックル突然吹っ飛べ 58. うっかり利き手と逆のハサミ買え 59. のりとリップを間違えて塗れ 60. 近所の子供に忌み嫌われろ 61. 隣の席にバカップルが座れ 62. 交通費が思ったよりもかさめ 63. やけに水っぽい米が炊けろ 64. 再放送すら見逃せ  65. 出世魚を出世する前に食え 66. 幾何学模様のパンツ売切れろ 67. おしゃれパーマが四日で取れろ 68. 出かける準備し終わる夢見ろ 69. キメ顔してたのにうっかりむせろ 70. 襟の裏で洗剤が溶け残れ 71. 小松菜の種誤発注しろ 72 思い出の場所に高速通れ 73. すべて野球に例えて話されろ 74. 飲みの席でできない約束しろ 75 パリにいるのに醤油をこぼせ 76. 振込用紙が届かず困れ 77. かつてないほどささくれて痛め 78. 猫と思ったら狸で驚け 79. 挨拶するたび友達増えろ 80. 西から昇って東に沈め 81. おみやげ代計算に入れ忘れろ 82. 特殊な楽器をプレゼントされろ 83. 地域のゴミ袋値上げしろ 84. 必死にねり消し作って無くせ 85. ちっちゃいタオルで全身拭いてろ 86. 大盛り頼んでちょっとだけ残せ 87. 肩パット職人に好かれろ 88. 友達がみんなモヒカンになれ 89. J2の試合のチケット当たれ 90. なぜか股関節が亜脱臼しろ 91. 海外でMAD 素材になれ 92. 一晩中屋根のシミにビビれ 93. クリームパンが甘過ぎて落ち込め 94. おニューのかさぶたペットに食われろ 95. ボタン型の電池を飲み込め 96. 家の裏でマンボウが死んでろ
筋肉痛駆け落ちの滑稽な結末家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウ「突然だけど明日僕は この街をさらなきゃいけない 君と離れたくなんかないのに 大きな力に引き裂かれてしまう だけどどうしても君が好きなんだ 今日のうちに一緒に逃げ出そう」  「こんなことになると知らず昨日 僕は君を驚かせようと贈り物を 僕らの宝物に隠したんだ 君の薬指に似合うはずだ」  「一緒に来てくれるのなら 指輪をつけてあの場所へ 不自由させないとは言えないけど 何にも縛られず愛し合えるよ」  あなたからの留守番電話 着信はほんの少し前 かけ直しても繋がらないのは そうまでしないと逃げられないから? 私たちの関係は最初から 運命に壊されるものだった  私はどこへでも行くわ あなたと一緒なら大丈夫だから でも私にとって全てがあなたとの宝物 贈り物は一体どこなの?  自転車にまたがり走り出す ペダルに乗せた両足は 考えるより血が巡るより早く チェーンが軋む音が響く  一緒に選んだものとか… 一緒に見たもの全部 かき集めて持っていく 全部が私の宝物だから  汗と涙で滲んだ視界が 一瞬私の時間を奪う 私の自転車の前輪が 大きな音を立てた  誰かにぶつかってしまった ごめんなさい、でも足は止められないの 罪悪感さえ置き去りに 今はあなたへと走る いつもこの自転車で出かけたよね 公園にも 買い物にも 私たちを運んでくれた わかったわ、あなた 私たちの宝物はこの自転車ね  だけどやっぱり見つからないの この自転車のどこに隠したの 私は気がついた さっきぶつかった時に ライトが割れていたことを きっとこの中にあったのね  待ち合わせ場所にいないあなた 私が指輪をしてないせい? 違うの 着いて行きたいの 行かないで お願いだから  僕は君が見える場所にいるよ ライトのフタは開いてるのに 指輪をしてない君が見える 君の答えはもうわかった  話してもきっと辛くなる もう何も言わないで去るよ 心から愛していたよ さようなら  「ありふれた約束をしよう 目に見える将来を誓おう」  「君の薬指に宿れ 僕の命 僕の心 君がそっと耳を当てれば 僕の鼓動が響くほどに」  携帯に残ったあなたの声 あなたはもういない
My Colorful Confuse家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウ卒業式の日が訪れた 8時半に登校するはずが 枕元の時計が指しているのは もう8時20分  ギリギリ間に合うかどうかの時間 そんなピンチの中奴が現れた  学生の脇をソーメンで磨く系おじさんだ! 茹でたてのソーメンでしこたまツルツルされる! でもそんな時は1年生の頃に 柔道の須藤先生に教わった必殺・鎖骨砕き!  1つのピンチを乗り越えたその先にいたのは 学生のうなじに味噌を垂らしてくる系カラス! でもそんな時は1年生の頃に 化学の木原先生に教わった必殺・硫酸放逐!  1羽のカラスの命を終わらせたその後見たのは 何らかの粘液付きビー玉を敷き詰めてある系道路! でもそんな時は1年生の頃に 部活の河田先輩に教わった必殺・自力反重力!  1本の道路にその意味を失わせた後いたのは 黄緑の卵を襟の裏に擦り付ける系爬虫類! でもそんな時は2年生の頃に クラスの神田川君に教わった必殺・三つ首の 魔犬召還(ケルベロス・レンタル)!  ありがとう みんなからもらったものが 私の中で生きているわ 残り時間はあと5分  1種の爬虫類の繁殖を妨げた後見たのは 道がわからないから町を平らにしてる系おばさん! でもそんな時は2年生の頃に 地学の田口先生に教わった必殺・ジャングル発毛!  1人のおばさんを遭難に導いた後ぶつかったのは 人体程度ならわずか数秒でオシャカにできる系大気 でもそんな時は3年生の頃に 生物の三井先生に教わった必殺・機械化脱皮!  1つの大気の猛攻をすり抜けた後見たのは 尻筋を引き締めてる間だけ時を止められる系魔王 でもそんな時は3 年生の頃に 保健の島津先生に教わった必殺・堕天使の墜落 (強力な下剤)!  1魔王に極大の屈辱を与えた後見たのは 閉まると5分くらい開かないし他のルートもない系踏切! こうなってしまったらおしまいだ 誰一人この状況を打破することなどできない!  時刻は8時40分 トボトボ歩く帰りの道 もう諦めた瞳に映った 7人の人影  「卒業おめでとう」 待っていてくれたみんなの 声はとてもやわらかくて 泣きたくなんてないのに 笑っていたいのに 止まらない涙の落ちる先 この場所に ここで出会った人たちに 伝えたいことがあるのに  ごめんなさい ストリートファイトは教わったけど 上手に「ありがとう」を伝える方法は 教わってないの ただ泣きじゃくる私の頭を撫でた 暖かいみんなの手のひら
ウヒヒ!脱穀しそこねた!家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウ私ママに言われたの お日様が 沈む前に脱穀しておきなさいって だけど私ったらエミリーと一緒に イタチを追いかけ回してたの  気づけば夜 光る街灯 だけど足取りは重く 本当は今夜はパーティーだったのにな  もう何なの! 結局今日は脱穀しそこねた ママはプンプン 私のデニムを裂いた だって今時足踏み式脱穀機なんて お洒落じゃないからコンバイン買ってよ  私ママに言われたの お日様が 沈む前に脱穀しておきなさいって だけど私ったらエミリーと一緒に ザラメを脇に塗っていたの  翌日の朝 くだらない授業 教科書をパラパラ見てると 信じられないようなことが 書いてあったの  まあ何なの! この国の穀物自給率の低さは! こんな割合で輸入に頼ってたなんて! 農家の娘なんて嫌で仕方なかったけど 私がやるべきことが畑にはあるのね!  こうなったらパーティーに なんて行ってられないわ ブランドのバックなんかより コンバインが欲しいわ キレイなドレスやノリのいい ダンスミュージックなんかより 畑で汗をかくほうが魅力的なの!
キッチンでカッパがタニシ茹でてる家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウカッパが私のキッチンでタニシ茹でてる 割と大きめの鍋で大量に茹でてる 「ごめんごめん、ガス代はちゃんと払うからさ」 ガス代とかじゃねぇんだよ  金曜日の夜 仕事は終わり 今日は家で一人 TSUTAYA で借りた「アメリ」を見ながら赤ワイン  家のドアを開け突然の異臭 ふるさとのドブの匂いがする 一人暮らしの私の家の キッチンに緑色の人影  カッパが私のキッチンでタニシ茹でてる キッチンタイマー片手にタニシ茹でてる 「ごめんごめん、砂抜きは外でやったからさ」 砂抜きとかじゃねぇんだよ  言いたい事は山ほどあるが声にはならない 前世で一体何したらこんな目に遭うの  「気にしないでお風呂にでも入っててよ」 この状況で風呂なんか入れるか 「ちょうどさっき沸いたところだからさ」 私は戦慄する  カッパに親切にお風呂を沸かされてる 帰ったらすぐ入れるようにお風呂沸かされてる 「ごめんごめん、一番風呂は譲るからさ」 二番風呂はやらねぇよ  お風呂から上がると カッパの姿はなく キッチンに残された書き置き 「冷蔵庫の中にプレゼントがあります」  カッパに茹でタニシおすそ分けされてる 小鉢にかわいく盛ってラップされてる 「赤ワインに合う味付けにしておいたよ」 ていうかガス代もらってねぇぞ
粘着系男子の15年ネチネチ家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウ君への愛を綴ったポエムを 送り続けて15年 返事はまだ来ない 返事はまだ来ない  1年目はがむしゃらだった 毎日毎日欠かさず書いた 執拗に切手を舐めた 君に届け僕の唾液  2年目もがむしゃらだった 家が燃えても気づかぬ程 服が下から燃えていき 気づけば襟しか残ってない  3年目にはこなれてきた もはや文学の域に達した mixiの日記で公開した マイミクがカンストした  4年目に雑誌に投稿した 社会問題にまで発展した ポエム集の出版が決まった 僕はサラリーマンを辞めた  君への愛を綴ったポエムを 送り続けて15年 返事はまだ来ない 返事はまだ来ない  5年目にはプロポエマーだ F1層に特にうけた だけど僕は一途だから 他の子はひじきが生えた大根に見える  6年目に体を壊した すでにポエムは2千を超えた 折れたことがない骨がない 壊していない内臓がない  7年目に完調した 今日は君を何に例えよう エクストリーム・アイロンがけかな 複素内積空間かな  8年目も僕は変わらない 今日は君を何に例えよう 幕下16枚目の全勝優勝かな AMPA型グルタミン受容体かな  君への愛を綴ったポエムを 送り続けて15年 返事はまだ来ない 返事はまだ来ない  9年目僕は事故にあった ひどく頭を打ったらしい 自分の名前も忘れた僕だったが 君が好きな事だけは覚えてた  10年目も11年目も 記憶は戻って来なかった それでも君が好きだった ただただ返事が欲しかった  12年目も13年目も 記憶は戻って来なかった まだまだ君が好きだった それしか持っていなかった  14年目にもまだ戻らない 毎日が怖くて不安で 君を一目見たかった 君に一言言いたかった  15年目に記憶が戻った 全部思い出して泣き出した 僕は思い出してしまった 15年前君が死んだことを  君への愛を綴ったポエムを 重ねていけばいつか届くかな 君のだった部屋に 毎日放り込んだ 君がもう見えなくたって 愛し続けてやるんだ でも また会えると思ったよ 君はまたいなくなった  君への愛を綴ったポエムを 送り続けて16年 返事はまだ来ない 返事はまだ来ない
クワガタにチョップしたらタイムスリップした家の裏でマンボウが死んでるP家の裏でマンボウが死んでるPタカハシヨウタカハシヨウタカハシヨウ無機質な空の色 視界に広がる未来都市 のんきなクワガタは肩を這う ここはどこだろう  愛らしいペットのクワガタと じゃれていただけなのに何が起きたの パニックを起こした私は何度も クワガタにチョップし続けた  「戻れ!戻れ!」と叫びながら 路上で昆虫を襲う私に 現代生け花みたいな髪型の警官が 「そこのリアス式歯並びの君!」と声をかけた  未来人にコンプレックスを指摘された お前の祖先にいたずらするぞ 平成原人は涙目で訴える 「クワガタにチョップしているだけです!」  「10年前滅びたクワガタだ!」 警官は驚愕を顔に浮かべる 私の話を信じた彼によると ここは50年後の世界  「この時代の君に会えたら 多分帰る方法がわかるだろう」 彼は粘着質に私の家を調べ出し 訪ねるとそこには私の孫が住んでいた  鮮やかに歯並びが遺伝しちゃっている 二世代経たのに無様に似てる 平成原人は涙目で励ました 「港としては非常に優秀だから!」  「この時代のあなたはここにいます」と 連れて行かれた先は病院 「余命一ヶ月と言われて今日でちょうど 一ヶ月になるんです」  やせ細った老人の顔は それでも自分だとわかって 未来の自分はこの時を 待っていたかのように喋りだす  「何も言わなくていい 言いたいことはわかってる 今すべて教えれば きっと今日死ぬ運命さえ 変えられるだろう でも私が語るのはたった一つ」  「これから君は何度でも 何度も何度も後悔し 何度も何度も傷ついて 何度も何度も泣くだろう でもその一つ一つ かみ締めて時が経つほど いつの日か熱を帯び 手放しがたくなるから  何も知らずに帰りなさい 私はちゃんと幸せだ」  熱を失う老人に 流した涙がクワガタに 触れるや否や瞬いて いつもの風景に包まれた  まだ青い空の色
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