夜間飛行plenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | 最終バス乗り過ごして ただ 物思いにふけながら夜明けを待つ 何かに急かされ焦る日々は 胸の中に染みをつくりだすよ なにもかんがえなくていい こじらせたいわけじゃない なにも悔いることはない すべてはからくり なにもいわなくたっていい ことばは武器にならない 誰だってあいされたい あいしあいたい はやすぎる日々のなかで汚れてく やぶけるほど 消し去るほど まぶしい愛を… いのちはユウゲン…ユウゼン… どんなにいそいでも…ユウゲン… すべてのものへの…ソンゲン…ソンゲン 愛にあたえられた…ムゲン…ムゲン 汚れてく はやすぎる日々のなかで 夜明ケ待ツ 夜ノ底 マブシイ 愛想フ |
星になってplenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | 過去も未来も幾千もの星になって 宇宙を彷徨って 枯れゆく花 あなたは綺麗だ 今いのちがうまれている 言うに事欠いて傷つけてしまって 空きカン蹴飛ばして 寝転んだ そらがやさしかった また朝がきて 今日も生きてた 夢の前にあんなに思い詰めてたのに 今は朝をよろこんでいる 過去も未来も幾千もの星になって宇宙を彷徨って 酸いも甘いも今あなたを、 あなたの明日をうみだしている 泣いているあなた、笑っているあなた どちらもよろこびにつながってゆくだろう 世界に祝福されるだろう わたしもあなたもいつの日にか 星になって宇宙を流れて やがて 新たな名前をもらうのだろう そして眩しく輝きつづけるだろう |
嘘さえもつけない距離でplenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | 誰かを想う気持ちはなぜか 時代とともに歪んでく かまってほしくて かなしくさせて さみしくなって 言葉とは救いじゃないのさ ほら、赤子は泣いて ねむり 話さない つながりは大切だけど 人とは、もっとむじゃきなものさ わらいあい わらいあおう 嘘さえもつけない距離で わらいあい わらいあおう もともとぼくらそうだったのだから 感動は罪ではないのさ その目玉で見つめ 委ね 溺れればいい 疑いは大切だけど 人とはもっとあどけないものさ わらいあい わらいあおう 疑いもいらない距離で わらいあい わらいあおう もともとぼくらそうだったのだから おぼえてるか |
誰も知らないplenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | 誰が知ろう 今わたしの中に ねむっている哀しみのこと 誰が知ろう 今わたしの中に ねむっている愛情のこと 誰も癒せない わたしだけが知ってること 誰も奪えない 時々それらしい言葉にしてはみるけど 誰が知ろう 今あなたの中に ねむっている淋しさのこと 誰が知ろう 今あなたの中に ねむっている優しさのこと 何かをあたえる愛 何もしない 何もあたえない愛 誰も嗤えない すこし また すこし あなたらしくなってゆく 誰もがひとりで 所在もなく 行く場所もなく 誰かを想いながら 自分自信を確かめているから |
born tonightplenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | いつものまま 昨日のまま もうお月さま 僕はこのまま 黙ったまま ほらもうお日さま 身体このまま 意識だけが まっさかさま 感情の名前すら 知らぬまま わからぬまま ひとすじの泪 ぽつり ぽつり ひとつぶの泪 どこへゆく 何故、かなしみと名付けられたのだろう 何故、むなしさと名付けられたのだろう 誰かの目に その視線に 怯えたまま 下を向いたまま その心 凍りついたまま 人の夢が消え ぽつり ぽつり 人が人を諦め むなしくなる いったい何に怯えているのだろう 人が人らしくいられなくなりそう 一億の泪 消えるよに 一億のよろこび 祈るよに 恋するように生きてゆけるのなら ぼくもあなたも人らしく在るだろう 心の中の灯を絶やさずにいれば ぼくもあなたも怯えずに在るだろう |
laughplenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | きいて あなたとわたしとの せってん XとYの せってん 言葉すらとどかぬ おおきな真実 きいて 沈黙もとどかぬ せってん 何十兆個もの せってん おそろしくなるほど単純なのさ laugh...laugh...laugh...laugh 確かめるように ためらわないように 悲しむあなたをみたくはないのさ laugh...laugh...laugh...laugh とどけ 心の奥まで とどけ 血潮の奥まで とどけ 二重螺旋のふかくまでとどかせ せってん あなたとわたしとの せってん 探し求めている せってん 悲しみもとどかぬおおきな真実 laugh...laugh...laugh...laugh 繋ぎとめるように 見失わないように どんなときでも 側にいたいのさ laugh...laugh...laugh...laugh laugh...laugh...laugh...laugh 憶えててほしいから すこし すこしでいいから 苦しみの中にいてほしくないのさ laugh...laugh...laugh...laugh |
独りのときのためにplenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | ハロー 虚しさよ おどけてみせるよ ぼくは この胸の中 苦しみを笑うすべを ハロー 悲しみよ あおく染まるよ ぼくは この胸の中 ふるさととおんなじ色さ いつの日か 来てしまう 独りのとき いつまでも もっていよう 胸の中 天国を ハロー 愛しさよ 抱きしめたいよ ぼくは あどけない笑顔 胸の中 光が射すよ ハロー 喜びよ 終わることのない歌よ 意味などのない おもいがけない場所にゆくよ いつの日か 来てしまう 独りのとき いつまでも もっていよう 胸の中 天国を |
high&lowplenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | high & low… 期待感なんて たいしてないのに どうしてこんなに 焦っているのか 知っていることは たっぷりあるのに どうしてこんなに 虚しくなるんだ いたいいたいいたいいたいのとんでゆけ ココロとカラダよれよれになるんだ 自分ひとりがヒロインきどりでいて 鏡をみて どうでもよくなる あーあ high & low… 失うものなんか なんにもないのに どうしてこんなに まよっているのか やるべきことは たっぷりあるのに どうしてこんなに あくびがでるんだ いたいいたいいたいいたいのとんでゆけ りきむことなく生きていけたなら みたい ききたい いいたいよぜんぶぜんぶ テレビをつけて どうでもよくなる あーあ |
こころのままにplenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | ああ 人は 自分自信のことをよく知らない それを恥じてもいない 嗚呼 ナゼだ ナゼだ ワタシハダレダ ダレダ ダレダ アナタハダレダ ああ 人は 本当は わがままになりきれない いつも いつだってそう 嗚呼 ナゼだ ナゼだ 借り物のコトバ いつか いつか ほんとうのことば だれかのために過ごすのなら 欲望のままに ギラリ ギラリ と だれのものでもないのさ あなたの欲望のまま ひかるのさ ああ 人は 自分のやさしさに気付けないの いつも いつだってそう 嗚呼 ナゼだ ナゼだ 独りをおそれて いつも いつも こらえてる だれかのために生きるのなら やさしさのままに きらり きらり と だれのものでもないのさ あなたのやさしさのまま ひかるのさ |
ワンルームダンサーplenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | 夜の中、とり残されてゆく 目を閉じて、耳を塞いでまどろむ 拠りどころ 探す言葉たちが 部屋の中 いっぱいにしてゆくよ じりじり と じりじり と 苦しくなって ねむれない ねむれない どうにかなってしまいたいの ごまかすように こわれたように くずれるように おどればいい ふかい ふかい 夢の果てに 落ちてみたい ねえ ワンルームダンサー 僕のなか ありとあらゆるもの 生きている間につかいきりたい スカスカ の スカスカ に なるまで 燃え尽きて 燃え尽きて 灰になってしまいたいの いのるように とろけるように やぶけるように おどればいい ふかい ふかい 夢の果てに 落ちてみたい ねえ ワンルームダンサー ごまかすように こわれたように くずれるように おどればいい いのるように とろけるように やぶけるように おどればいい 僕の中の ちいさなあいを 育てるのさ 欲望のまま 君は君で ちいさなあいを みつけてみて ねえ ワンルームダンサー |
in silenceplenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | あおい あおい ねむれぬよるは かぜにふかれて てつがくをする やまのたかみにも うみのふかみにも とてもかなわぬわたしは まったくあせるばっかりで わたしはおさなすぎるよ No way...No way...Why not わたしはおさなすぎるよ それでもいきてみたいよ あしたも あさっても |
風をめざしてplenty | plenty | 江沼郁弥 | 江沼郁弥 | 佐藤雅彦・plenty | 負けながらも歩き続けることを 例えるなら 例えるなら それは何に似ているだろう 慣れたように愛想笑い並べて 溜まってゆく 溜まってゆく この気持ちはなんだろう 僕らは 汗をかいて べそをかきながら 溜めた 涙 流せぬまま 何処へゆこう 何処へゆこう 背負いこんだ過去と共に 様々な、楽しい 苦しいことがあるだろう 何処へゆこう 何処へゆこう 気の向くまま 心のまま いうならば いうならば 届きそうで 届かない 風をめざして 汗をかいて べそをかきながら 意味や 価値に 縛られないように いつの日か いつの日か この生命に終わりがくる その日まで ありったけの よろこびを感じたいのさ 抗って 抗って 後悔など擦り切れるまで 様々な、出逢いや、別れを繰り返しては たたかって たたかって この生命が燃え尽きるまで いうならば いうならば 強く、やさしく、自由な この風のように |