印えんぷてい | えんぷてい | 奥中康一郎 | 奥中康一郎 | えんぷてい | 不確かなことばかりではなかった 靴下のあとが 教えてくれた それは印 変わらないものばかり 求めている 年を重ねるのに ちゃんと古びた 車に乗って 揺れている いつまででも |
Mistえんぷてい | えんぷてい | 奥中康一郎 | 奥中康一郎 | えんぷてい | 密やかに這い寄る ベールのように うごめく 音もなく ささやいた 透き通る体と曖昧さ 眠りにつくことも知らぬまま はるか昔の地層から 見つかった 永遠のふたり ほの暗い部屋には 大つぶの霧と 瞳に映らない 微かなふたり 静かに舞い降りる ミストのように うごめく 音もなく |
Dance Aloneえんぷてい | えんぷてい | 奥中康一郎 | 奥中康一郎 | えんぷてい | 誰も見ていない このフロアで 錆びてあいた 穴から差す 淡い光と 踊っているずっと 知らない誰かの 亡霊のような 優しい湿度の中で あなたは来た 何も持たずに 誰を演じずに あなたはいった 何ものこさず 独りよがりのdance alone 何も隠せない 何も隠さない 何も纏わない 何も敵わない あなたは来た 何も持たずに あなたはいった 何ものこさず 独りよがりのdance alone |
針葉樹えんぷてい | えんぷてい | 奥中康一郎 | 奥中康一郎・石嶋一貴 | えんぷてい | 深々と 纏うもの 羽織たてのコート わかるには 早すぎて 悩むこともしたいのに 知らずに満ちていた 雪の中 思い出したら 約束は 手付かずのまま 無くさないで この木々を 抜けたなら 空いたマグを持って 気がかりな 日々のこと 忘れないでいて 知らずに満ちていた 雪の中 思い出すなら 醒めないままの ふたりが まだ 舷窓から 手を振って 戻らないから 針葉樹 佇んだ 夢のあとから |
砂の城えんぷてい | えんぷてい | 奥中康一郎 | 比志島國和 | えんぷてい | 曇窓 過ぎてゆく 最後の緑を 忘れない 忘れないで 正しさは 瞼を すり抜けて突き刺す 誰にも触れられない ひとりの椅子 眠りつかれたまま 空っぽの手記をもやす この惑星を忘れない 旅は続く 曇窓 過ぎてゆく 最後の緑を 忘れない 忘れないで 疑わず 崩れていく 砂の城のように 忘れていく 忘れていく |
舷窓えんぷてい | えんぷてい | 奥中康一郎 | 奥中康一郎 | えんぷてい | 立ちこめる煙をかきわけて はじめての 緑を焼きつけた 言葉を忘れて ひとときの夢 はじけて消える 泡のような 遠い昔のふたりの日にも すぐに知らせられたなら 今はまだ淡い夢の中で でたらめで 変わらない愛だけを 言葉を忘れて ひとときの夢 はじけて消える 泡のような 忘れられないことはそのまま うつろなまま輝いて |
幽谷えんぷてい | えんぷてい | 奥中康一郎 | 比志島國和 | えんぷてい | 湧き上がる 霧の中 浮かんで行く 幽体は 思うより ずっと醒めたまま 容易くわかる 怠惰なままで 比べてばかりの しじまの中で 何もかも 無かったことのように 続いていた 諍いも 知らないままの 愛しさで 何もかも 無かったことのように 諍いも 知らないままの 愛しさで |
Oopartsえんぷてい | えんぷてい | 奥中康一郎 | 奥中康一郎 | えんぷてい | もうずっと佇んでいる 旧車の肌が 凍えている かけた毛布と パーティーの跡 眺めてた 旅もせず 流れてた 時の中 僕は最後の人 この惑星もそうさ さみしくはない そういうものと 教わったから 忘れてた わずらいと 浮遊している 戻れない この先も 静寂の中 もうずっと 佇んでいる 何も待たずに あこがれは 遠のいて ざらざらになる 僕は最後の人 この惑星もそうさ さみしくはない そういうものと 教わったから 僕は最後の人 さみしくはない そういうものさ |
無線よりえんぷてい | えんぷてい | 奥中康一郎 | 奥中康一郎 | えんぷてい | 思い出の写真たち ケータイで撮った みんな忘れられた 砂漠の中 誰も消せないほど ながく 鮮やかなときを 重ねて ずっと |
Sweet Childえんぷてい | えんぷてい | 奥中康一郎 | 奥中康一郎 | えんぷてい | 子供のままで 角を曲がって 下手な笑顔で 写真をとった 苦いだけの 時がとけて 思い出 飲み干し 大人になるよ あまい あまい あまいなら そのままで 良くはなかった 淡い 淡い 森の奥で やさしく眠りたい 思い返せば 緑のchildhood 逆らいながら ためらいながら 僕だけあの日のなか あまい あまい あまいなら そのまま 飛び出してさ 淡い 淡い 想いのなか ぼんやり眠りたい |