泣きたいくらい
君のことが好きになっていく
見つめ合うたびに
指を伝う鼓動(リズム)
早すぎてため息でちゃうの
泣いた顔も
照れた顔も愛しくて
隣でそっと
溶けてしまいそうなほどの幸せ
ずっと大切にしたいから
「泣きたいくらい」/大原櫻子
この曲は、まさに<泣きたいくらい>相手を愛おしく想う気持ちでいっぱいのサビと歌声で幕を開けます。指を伝う鼓動。泣いた顔。照れた顔。一瞬一瞬の<君>が、自分の胸のなかに溜まって、いっぱいになって、思わず<ため息>として溢れてしまっているかのようですね。泣きたくなるのもきっと<好き>が<ため息>ではおさまりきらず“涙”になって零れようとしているためでしょう。
そんな感覚こそが【大人な恋愛】の芯にあるものなのではないでしょうか。もちろん、隣にいられる今が幸せで「うれしい!たのしい!大好き!」な毎日だけど、それだけではないのです。大人になればなるほど、そこに切な苦しさが入り混じってゆくのです。何故なら、もう失う痛みも知っているから。そして<ずっと大切にしたい>という想いに比例して、「絶対、失いたくない」という不安も増してゆくから…。
会うたびに
楽しさと切なさが
寄り添う日々 出会った頃は
ここまでじゃなかったのに
息をするのも忘れるくらい
ただただ笑いあってる時間を
幸せに思える
素直に言いたい
「泣きたいくらい」/大原櫻子
だから<会うたびに>生まれる感情も、必ずしも白か黒かではありません。たとえば<楽しさと切なさが寄り添う日々>のグラデーションのなかで揺られながら、時には<切なさ>の方が色濃くなってしまうこともあるでしょう。でも<ただただ笑いあってる時間>が明るい<楽しさ>に、グッと引き戻してくれる。その<幸せに思える>時間の積み重ねが、少しずつ信頼や自信、勇気に繋がってゆくのだと思います。これも【大人な恋愛】へ近づいている証と言えそうです。
また、サビには<ため息でちゃう>というフレーズがありましたが、歌詞内には<息をするのも忘れるくらい>と、対照的なワードが綴られているのも印象的です。やはり、一瞬一瞬の<君>への<好き>が胸の中にどんどん溜まっているのです。まるで息の代わりかのように。だからこそ一層、サビで溢れ出す<泣きたいくらい 君のことが好き>という想いの強さがブワッと伝わってきますね…!
いつの日か
大人の恋愛なんて
想像した でも結局
いまと変わらないのかも
「泣きたいくらい」/大原櫻子
泣きたいくらい
君のことが好きになっていく
隣でそっと
溶けてしまいそうなほどの幸せ
ずっと大切にしたいから
消えてしまいそうなほどの幸せ
ずっと大切にしたいから
「泣きたいくらい」/大原櫻子
結局のところ、何が<大人の恋愛>なのかなんて、誰にもわからないでしょう。ただ、この曲を聴いていると、たとえ何歳になろうと<大人の恋愛>であろうとなかろうと、大切な人との<幸せ>をただただ<ずっと大切にしたい>という気持ちに変わりはないんだろうなぁ…と、そんなあたたかな想いに満たされるのです。今、泣きたいくらいに好きな人がいるあなた。是非、その恋心を重ねながら、大原櫻子「泣きたいくらい」を聴いてみてください。
◆ニューシングル「泣きたいくらい」
2018年4月25日発売
初回限定盤A VIZL-1381 ¥1500+税
初回限定盤B VIZL-1382 ¥1500+税
通常盤 VICL-37391 ¥1200+税