あの子はいつだって、君に愛されているね。

いいな あの子はいつだって
君に愛されているね
それを私は横目で見て笑う
「ミルクティー」/MOSHIMO

 2017年12月22日に4人組バンド“MOSHIMO”が配信シングル『ミルクティー/白』をリリースします。歌ネットでは、両曲とも歌詞先行公開中!まず「ミルクティー」の主人公の大好きな<君>には、すでに愛する<あの子>という存在がおります。さらに切ないことに、恋人同士の二人が仲良くしている姿は、日々イヤでも目に入ってきてしまう…。だけど、すべて覚悟の上で<それでもかまわない>と恋をする<私>の想いが【ミルクティー】の味に重ねられているんです。

いつもドキドキ いつ会えるかな
変な期待ばかりしてるよ
胸がズキズキ 痛くなるのは
何気ない君の優しさ
いつもゴクゴク 飲み干している
甘くほろ苦いミルクティー
寂しくたって 苦しくたって
それでもかまわないと思っていた…
「ミルクティー」/MOSHIMO

 【ミルクティー】の“甘さ”は幸せな<ドキドキ>のこと。会えるだけでも嬉しくてたまらないから、いつも淡い期待を胸に過ごしているのでしょう。逆に【ミルクティー】の“ほろ苦さ”は報われない<ズキズキ>のこと。たとえ会えたとして<何気ない君の優しさ>に満たされれば満たされるほど、空しくてツラくなってしまうんですよね。

 いっそ告白してしまえば白黒ハッキリさせられるけど、友達ですらいられなくなるかもしれないのも怖い…。そして、この歌は疾走感のある楽曲だからこそ、とにかく勢いで“甘さ”も“ほろ苦さ”も<ゴクゴク 飲み干して>いる<私>のいっぱいいっぱいな気持ちがより一層、伝わってきます。また、歌が進むにつれ【ミルクティー】の味は少しずつ変化をしていくようです。

壊れてしまえば私だってありえるんだ
悲しい話しとか期待して…

君が時々 困った顔で
話してくるあの子の出来事
胸がドクドク 高鳴っている
私ならそんな事しないよ!?と
一人ゴクゴク 飲み干していく
君を思い出すミルクティー
いたずらだって 相談だって出来るよ!?
叶わないと思っていた…

カラマワル…
「ミルクティー」/MOSHIMO

 <壊れてしまえば私だってありえるんだ>という期待。<あの子の出来事>の相談も受けられる友達ならではの特権。ダメ押しの<私ならそんな事しないよ!?>という言葉。一見、何もかもこの恋が叶うための甘いチャンスに感じられます。でも、本当に増しているのは“甘さ”ではなく“ほろ苦さ”だということは<カラマワル…>と呟いている自分自身が一番わかっていることでしょう。それはきっと、どんどんズルい人間になってしまっている自分の“ほろ苦さ”です。

もうわかってる いつも心の
隅っこにはあの子が居ること

いつもゴクゴク 飲み干している
甘くほろ苦いミルクティー
寂しくたって 苦しくたって
それでもこの先は君といたいんだ
「ミルクティー」/MOSHIMO

 こうして幕を閉じてゆく歌。これまでサビで<それでもかまわないと思っていた…>や<叶わないと思っていた…>と“過去形”で頼りなさげに綴られていた言葉が、最後の最後では<寂しくたって 苦しくたって それでもこの先は君といたいんだ>という現在の“意志”に変わっておりますね。その結論は、ただの現状維持や逃げではないような気がします。守りたい恋があるからこその強さではないでしょうか。

 この恋の今後の展開は、誰にもわかりません。しかし<私>の想いは“甘さ”も“ほろ苦さ”もますます増しながら、濃い恋になってゆくことは確かですね…!

火傷しちゃいそうな恋に落ちたんだ
人肌恋しいこの季節に
雪より白い肌 笑うと細くなる目
いわゆるイケてる男の子
「白」/MOSHIMO
 
 さて、一方の「白」という楽曲で描かれているのは、この冬<いわゆるイケてる男の子>に恋をした<私>の乙女心。<雪より白い肌>をもつ彼と、照れて頬を染めて“赤く”なる私。そんな心の色めきにも注目しながら歌詞を楽しんでみてください!『ミルクティー/白』どちらもじっくりご堪能あれ!