コブクロの「未来」は、心が痛くなるほど一途な片想いソング…。

「少女マンガで、最初からヒロインの女の子を好きだった“優しい男の子”の恋は絶対に実らない。フラれた後でさえ優しいのに。主人公が好きになるのは必ず“優しくないドSの男”」

 以前、『アメトーーク!』で“ガラスの仮面芸人”という企画を行った際、ケンドーコバヤシさんがそんなコメントをしていました。有名な少女マンガ「ガラスの仮面」のヒロイン“北島マヤ”をどんな時でも慕い続ける“桜小路くん”は、何故かずっと報われることがないのです…。そういえば、「花より男子」の“花沢類”や「僕等がいた」の“竹内匡史”、「アオハライド」の“菊池冬馬”なども同じく、優男かつイケメンなのにヒロインと結ばれることはありません。ヒーローアニメに必ず悪役がいるように、“報われない優男”はもう少女マンガの常なのかもしれません。
 
 そして、まさにその少女マンガが関係しているのは“コブクロ”が12月16日にリリースするニューシングル「未来」という新曲です。この曲は、土屋太鳳・山?賢人共演で話題のマンガ実写映画『orange-オレンジ-』(12月12日公開)の主題歌。累計350万部を突破した高野苺による超人気原作コミックス「orange」を読み、コブクロが書き下ろしたもの。切なく、心が痛くなってしまうほどに一途な想いが描かれた極上のバラードとなっております…。リリースに先がけて、歌詞先行公開中!
 
“このまま好きでいれるのなら
想いは届けぬままでいいと
結ばれぬまま 解けもしない
心深くに 身を知る雨

こんなにか細く 折れそうな
枝の先にも 君の未来が生まれてる
未だ見ぬ日々を 切り落とさないで
今を笑って 振り返る 君を守りたい
心深くに 身を知る雨 抱きしめる
そばにいたいから
そばにいたいから”
「未来」/コブクロ
 
 <身を知る雨>に濡れた“僕”は、たとえ永遠の片想いだとしても、“君”をずっと支え続けよう、そっとそばにいよう…そんな想いと覚悟が「未来」という言葉に込められているのです。尚、『orange-オレンジ-』は、高校2年生の“菜穂”(土屋太鳳)に10年後の自分から手紙が届くコトから物語が始まります。そこには、26歳になったときに後悔が数多くあること、転校生の“翔”(山崎賢人)を好きになるけれど、彼が1年後に死んでしまうことが綴られていました…。そして、菜穂は後悔しないため、翔を救うため、行動を起こすのです。

 さて、その『orange-オレンジ-』にもやはりヒロイン“菜穂”に想いを寄せながらそっと身を引いて“翔”との恋を応援してあげるクラスメイト“須和弘人”という登場人物が登場します。コブクロの歌詞にある<身を知る雨>を浴びながら“君”を想い続けるのはこの弘人なのでしょうか、それとも…。

◆紹介曲「未来
作詞:小渕健太郎
作曲:小渕健太郎・黒田俊介