今日は「しまくとぅばの日」!“かりゆし”とはどんな意味だと思いますか…?

 今日、9月18日は「しまくとぅばの日」とされています。「しまくとぅば」とは“島言葉”のことであり、昔から沖縄の島々で伝えられてきた言葉を意味します。「く(9)とぅ(10)ば(8)」の語呂合わせで、沖縄県各地域のしまくとぅばを次世代へ繋いでいこうという想いから、2006年に制定されたものだそうな。地域の言葉を奨励する条例の制定は、日本国内で初の試みでありましたが、本当に沖縄のしまくとぅばには、途絶えさせてしまってはもったいない素敵な言葉がたくさんあるんですよ♪

 たとえば「なんくるないさー」は有名ですね。でもこの言葉は「まぁなんとかなるよ!」というただ楽観的なものではなく、“挫けずに正しい道を歩むべく努力すれば、いつか良い日が来る”、というストイックな言葉なんだそうです。また、「ゆいまーる」という言葉は、“結い”を表す沖縄の言葉で結びつきや助け合いを意味するもの。「ぬちぐすい」は「命の薬」を意味し、母親の愛情であったり、美味しい料理、人の優しさなどを指す言葉なんだそうです。「しまくとぅば」にはそんな“人と人”の結びつきを大切にしようという想いや強さが込められているんですね。

 2016年2月22日に、デビュー10年目を迎えるロックバンド“かりゆし58”のバンド名“かりゆし”も沖縄の言葉。これは縁起がよいこと・めでたいことを意味します。(彼らがデビューした2006年は「しまくとぅばの日」が制定された年なんですね!)そんな彼らは、メンバーの全員が沖縄県出身・在住であるため、歌詞に「しまくとぅば」が使われた楽曲が多々存在します。

アンマーよ アナタは私の全てを許し
全てを信じ全てを包み込んで
惜しみもせずに 何もかもを私の上に注ぎ続けてきたのに
アンマーよ 私はそれでも気付かずに
思いのままに過ごしてきたのでした
「アンマー」

それでもウージは唄う「憎むより愛せ」と
生きることの喜びを唄う
南の海の小さな島 こんなにも美しいのは
命の喜びを唄う あなたが居るから
「ウージの唄」

いざかりゆしの風受けて夢 夢 航れ海を
今この島の歌う声に心灯り 息吹宿り
さあウージが鳴いた鳴いた 生命花咲いた
生命花咲いた
「かりゆしの風」

“アンマー”とは「お母さん」を意味する沖縄方言。「アンマー」はデビューと同年に発売され、大ヒット!第39回日本有線大賞新人賞を受賞しました。また、沖縄ソングでよく聴く“ウージ”とは、サトウキビのことを指すそうです。尚、かりゆし58は、デビュー10周年を記念して2016年2月22日に、これまでの10年とこれからの10年をつなぐアルバムをリリース!これまでの曲の中から、 現在のかりゆし58が 新たにレコーディングをしてアルバムに収録するそうな。公式サイトでは、ライブでの定番曲から、普段は演奏されない曲まで皆さんのイチオシリクエストを募集しているので、是非、こちらも参加してみてください!