「例えば『死にたい』とか思ってるときに、『がんばれよ』って気安く言ってもらいたくないと思うんですよ。私もそうだから、わかるんです。そんなときに私のネタを見てほしいんです。『やだなー、全部ダメだー』って思って励まされたくないようなときに、もう一層ちょっと下の部分に触れると見えてくるものがあるんです。だから、私のコントは必ず誰かしら死ぬんです。でも、それは死を侮辱しているわけじゃなく、生きたいという願望なんです。死をもって生を知るんです」
最後に彼女は「まあ、全部ウソですけどね。」と本音をはぐらかしておりましたが、かなり深い言葉ですよね。死を見つめることで、生がより濃く浮き彫りになる。闇が深ければ深いほど、光を鮮烈に感じる…。“森山直太朗”が9月9日にリリースするニューシングル「生きる(って言い切る)」も、同じように“死”と真っ直ぐに向き合うことで、切実な“生”の本質が伝わってくる楽曲です。現在、注目度ランキングの5位にランクイン。
今日もまた 人が死んだよ
俺はこうして 生きているのに
起き抜けに あの夢を見たんだ
どんな夢かは 言えないけれど
振り向けば 眩いほどに
役に立たない 思い出ばかり
たまに何もかも 投げたくなるよ
晴れた空から 雨粒一つ
生きる 生きる 生きる
生きる 生きる って言い切る 今は
「生きる(って言い切る)」/森山直太朗
こうした“森山直太朗”の楽曲は時に、大きな賛否両論を呼ぶこともあります。かつて発表された「生きてることが辛いなら」は、“生きてることが辛いなら いっそ小さく死ねばいい”という冒頭のフレーズが自殺を助長するのでは?という批判を受けました。また「悲しいんじゃなくて寂しいだけさ」という楽曲には“百まで生きた婆ちゃん死んで 冷めたコーヒー流しに捨てた”というフレーズが登場しますが、どの曲もやはり強調したいのは“死”ではなく、今を生きている自分、残されている生命なんです。
季節の変わり目である今、もっとも体調を崩しやすく、心身に不調をきたす“9月病”という言葉も聞かれるようになってきました。そんな時こそ、森山直太朗が伝えるこの“生きるためのうた”を聴くことで、生命のエネルギーを補充できるかもしれません!是非、楽曲と共にその歌詞もじっくり味わってみてください。
◆21th SINGLE「生きる(って言い切る)」
2015年9月9日発売
UPCH-80412 ¥1,600(税抜)