僕は、今まで避けてきたものをやってみようと思い立ちました。

 2022年5月20日に“Sean Oshima”が新曲「ごっくん -Drink it Down !-」を配信リリースしました。エレクトロ・ポップにストリングスやホーンの生楽器を落とし込んだ1曲。色々な事に折り合いをつけ、騙し騙しやっていくオトナの世界。でも、諦めず、妥協もせず、不条理を飲み込んで自身のあり方を見つけるために前に進もう。そんな想いが込められた楽曲となっております。
 
 さて、今日のうたコラムでは、そんな“Sean Oshima”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「ごっくん -Drink it Down-」にまつわるお話です。今まで避けてきたものを、思い切りやってみた結果、気づいたことは…。ぜひ、新曲の歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください!



2021年の7月、バイトを辞めて時間が有り余って仕方がなかった僕は、今まで避けてきたものをやってみようと思い立ちました。
 
真っ先に思いついたのが「お酒を飲みに行くこと」。
 
今まで全く経験がなかった訳ではないけど、そういう類のものをちょっと冷ややかな目で見ていた自分がいました。
 
「時間の無駄」「疲れた大人たちの傷の舐め合い」今となってはだいぶ過激な考え方だけど、当時はそういうマイナスなイメージを持っていました。
 
せっかくだから思い切りやろう(?)と、1ヶ月間毎晩、1日も休まずに朝まで居酒屋とバーに通いました(笑)。
 
すると今まで目を向けてこなかった「大人たちの世界」が見えてきました。
 
みんなそれぞれ日常の「やってらんねぇ」を抱えていて、それを発散するのが「お酒を飲む場」。
 
予想通りだったけど、色んな人の「やってらんねぇ」を聞くうちに、今まで自分が如何にお堅い考えだったのか思い知らされました。
 
「甘えてないで有意義なことに時間を使えよ…」なんて思っていたけど、世の中はこんなに理不尽で辛いんだから、大人たちにはこういう場があっても良いんじゃないかなと思い始めました。
 
酒乱の1ヶ月が明けて、僕の生き方の価値観は少しだけアップデートされました。
 
根本的な解決にはなっていないけど、少しだけバカをして、非日常に逃げて、誰かと傷を舐め合って、明日からまた頑張る。
 
新曲「ごっくん -Drink it Down!-」の大きなテーマは、ずばり『オトナになるということ』。
 
誰も守ってくれない、自分で切り拓かなきゃいけないオトナの世界、時々逃げながら、騙し騙し現実を受け入れて、変えていけるオトナになりたい!
 
かんぱーい

<Sean Oshima>



◆紹介曲「ごっくん -Drink it Down-
作詞:Sean Oshima
作曲:Sean Oshima

配信URL:https://Sean-Oshima.lnk.to/Gokkun