分かってくれたら嬉しい。でも分からなくてもいい。

 2020年12月9日に“Czecho No Republic”がベストアルバム『Czecho No Republic 2010-2020』をリリースしました。今年結成10周年を迎えた彼ら。今作には、ファン投票によって138曲から選ばれた39曲が、最多票を獲得した「好奇心」から投票ランキング順に収録されております。

 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Czecho No Republic”の武井優心による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、彼にとっての歌詞の存在についてのお話です。どんなことを思いながら作詞をするのか。どんな意思をもって歌詞を書き続けてきたのか。10年間の軌跡をこのエッセイと併せて、じっくりと味わってみてください。

~歌詞エッセイ:普段口にする機会のない中間の思いと言葉~

自分にとって歌詞とは、普段言えない大真面目で恥ずかしい本音と、ちょっとした言い訳と、こうあってほしいという理想みたいなものです。まぁ基本恥ずかしいもんです。

僕は高校3年の夏にみんなで遊んでいる時、この瞬間は一生味わえない最後の青春というもので、この時間は最高なもんで、きっと大人になった時に何回も思い出す瞬間なんだろうと強く感じていました。

あまりに仲の良かった僕達だったのでその事を言葉にして伝えました。

この瞬間は最高なもんだし刹那的なもんだから芯まで噛み締めて味わうべきだ、と。何人かの友達は何言ってんだ?の目線。何人かは急に俯瞰でそれっぽい事言い出すボケでしょ的な目線。少ない何人かは“そうだよね”と受け入れてくれました。

自分にとって歌詞はそういうもんです。急に何言ってんだでもあるし、急に俯瞰でどうした?でもあるし、でも“そうだよね”の最たるものです。

語るには少々恥ずかしい事だったり、わざわざ言葉にする必要のない事。それが歌詞になります。

だから、歌詞は恥ずかしいけど素直なもんであってほしい。かっこつける必要もなく、演じる必要もなく、自分の言葉であってほしい。

だけども、せっかく音楽にくっついてわざわざ活字になって後世に残るものだから、少し背伸びもするし、失敗や成し遂げられなかったことの言い訳にも使うし、大真面目に理想も語ります。

それに加えて分かる人にだけ分かってもらえたら嬉しい、みたいなある種自分と同じ感覚の人と出会いたくて歌詞を書くときもあります。

オオカミが遠吠えで仲間を探すような感覚です。分かってくれたら嬉しい。でも分からなくてもいい。各々の解釈で進んでくれるのも面白い。

そんな感じです。やっぱりなんだか恥ずかしいもんですね。

今年Czecho No Republicは結成10年です。10年の恥ずかしいが詰まっておりますので是非とも聴いてみてください。とりあえず嘘のない言葉だけ並べたつもりではあります。

<Czecho No Republic・武井優心>

◆ベストアルバム『Czecho No Republic 2010-2020』
2020年12月9日発売
COCP-41361/2(CD2枚組) ¥3,333+税

[DISC1]
1.好奇心
2.MUSIC
3.Festival
4.No Way
5.Amazing Parade
6.ファインデイ
7.Firework
8.Melody
9.For You
10.ショートバケーション
11.Baby Baby Baby Baby
12.ダイナソー
13.幽霊船
14.ネバーランド
15.レインボー
16.Electric Girl
17.1人のワルツ
18.MIKA
19.Heart Beat
20.Oh Yeah!!!!!!!

[DISC2]
1.Everything
2.Forever Summer
3.Crazy Crazy Love
4.Field Poppy
5.タイムトラベリング
6.テレパシー
7.エンドルフィン
8.愛を
9.LALALA
10.Hi Ho
11.アイボリー
12.Call Her
13.旅に出る準備
14.Sunshine
15.Dream Beach Sunset
16.DANCE
17.Summer Love
18.Hello, My Friend Sophie
19.Beautiful Days