ドラマ、漫画、アニメ、音楽などの日本カルチャーがブームを呼んでいる台湾。ここ数年、そのようなブームが定着しつつも、さらにクリエイティブで個性豊かな商品が支持されている。とりわけストリート系のミュージック、ファッション、そしてキャラクターが台湾の若者の間では人気を呼んでいる。
そんなMADE IN JAPANのキャラクター商品の中で、この1年に火を付けた超人気キャラクターの1つが「TO-FU OYAKO」である。日本のクリエイティブチーム「DEVILROBOTS」により創られた“ゆるキャラ”として人気を博したキャラクターTO-FU OYAKOだが、様々な個人ブログやネットコミュニティで紹介され、流行に敏感な台湾フィギュアファンを魅了した。また、商品自体が入手困難のため、ネットオークションで高価な金額で取引されるほどの人気ぶりである。
そんな若者の間で絶大な人気を誇る「TO-FU OYAKO」と新キャラでコラボを実現した、台湾で無名に近い「KAME&L.N.K」の「I LOVE TOFU」をとある台湾のレコード会社がその背景とこの豆腐テーマソングに共感を持ち、いきなり台湾デビューが決定した。
日本でも大物アーティストしかシングルを発売できない台湾で、日本の新人アーティストがシングル発売をするのは異例中の異例。すでに台湾の人気FM番組でも曲が流れ始め、台湾のMTVでも紹介されるなど、その熱狂振りが伝わってきている。台湾では12月30日にCDが発売決定。まさに大型新人らしい破格のデビューとなった。
さらに「アメリカに日本食文化を広めた」として今年6月に日本農林水産大臣賞を受賞し、全米では「ミスター・トーフ」として知られる雲田康夫氏(元・森永ニュートリショナルフーズ社長)もこの曲を聴き、応援コメントを寄せた。「ミスター豆腐 認定ソング」としてアメリカのラジオ番組でのO.A、自身の講演会での登場ソングにも起用する。今後もコラボレーションしていく予定だ。