日本人ブラジル移民100周年にあたる今年、バンド結成時からの彼らの夢であり目標だった、4都市5公演のブラジルツアーを成功させ、さらには日本でも愛知と横浜で日伯移民100周年を祝う大規模なフリーライブを行うなど、ブラジルと日本を音楽で結ぶ大きな役割を果たした一年だった。
そんな、自らの夢さえも飛び越えてしまったGANGA ZUMBAのライブは、今最高に盛り上がっている。ボーカルの宮沢が「心を裸にして、楽しんでほしい」と言うように、「HABATAKE!」からスタートした約2時間のライブはあっという間に過ぎて行く。8月にリリースされた2ndアルバム『GANGA ZUMBA』から初披露された曲も多く、このツアーのタイトルにもなっている「足跡のない道」は特に強く印象に残った。日本とブラジルが歩んできた100年を思って歌われた曲だが、観客の心に響くメロディーと歌詞が会場をひとつにした。
その後も、GANGA ZUMBAならではのジャンルを問わないリズミックなナンバーの連続に、客席で踊り出さない人はいない。彼らの全国ツアーは、ファイナルとなる12月30日のC.C. Lemonホールまで続く。GANGA ZUMBAにとって、とても大事な年となった2008年の最後のステージを見逃さないよう、ぜひともチェックして欲しい。