苦悩、憤り、言葉にできない叫びを描く「オトナチック」 MV完成!

 2015年の今年「私以外私じゃないの」「ロマンスがありあまる」というヒット曲を世に送り出し、満を持して今年3枚目となる両A面 4thシングル『オトナチック/無垢な季節』を10月14日にリリースするが、本作品のM1に収録されている「オトナチック」(NTTドコモ dヒッツpowered by レコチョク CMソング)のMVが遂に完成した。

 様々に入り混じる感情をダイレクトな演技でエモーショナルに表現する川谷絵音(Vo/Gt)の姿を軸に置きながら、3つのシチュエーションで撮影されたバンドの演奏シーンが絶妙に重なり合い、ダイナミックかつストイックな世界観を創りあげている。冒頭、月と雲の中、果てしなく続く線路を振り返る男:川谷絵音(Vo/Gt)の登場シーンから物語はスタート。その男は囚人にも見えるような服を着て文字を書いている。
 
 男の直筆の文字が、バンドの演奏と共に、プロジェクションマッピングでリアルタイムに背景へ投影される。男が部屋で詩を書きながら苦悩し、どうしようもない憤りや、言葉にできない叫び、やりきれない感情が、様々な形で演奏するメンバーにも影響してリンクしていいく。インクが飛んだり、髪が切れたり、紙吹雪が舞って強風に吹き上げられたり。そして、悪夢のマッチ売りの少女(ちゃんMARI&ほな・いこか)が火をつけることを促す。
 
 ストイックに演奏するメンバーと様々な事柄に苦悩する男が絡み合いながら、冒頭の果てしなく続く線路が燃え上がる。灰がダイヤモンドダストになるかのように輝きの中、全てを燃やす業火。映画「Stand by Me」で描かれていた、線路から旅だった4人の子供のように、どこまでものびる線路と彼らの光景は、はじまりのようでもあり、終わらない人生のようでもあり…。
 
 4人の演奏する「オトナチック」が様々な想いを交錯させていく。男の一瞬の夢だったのか?全てを月と雲だけは変わらずに見ている。まるで、見守っていたかのように…。

<ゲスの極み乙女。川谷絵音コメント>
今回の「オトナチック」は今までのどの作品よりも演奏シーンがかっこよく撮れています。2日間に渡ってとにかく色んなカットをたくさん撮ったので、これ全部使えるのかな?と思ってたんですが、監督がやってくれました。見るのに1秒たりとも気が抜けないMVになりました。一瞬一瞬を見逃さないようにしてください。

<MV監督 東市篤憲コメント>
川谷さんと一緒にアイデアを出しあいMVは作られました。苦悩の部屋と一心不乱に演奏する光が射す部屋の世界はつながっていて、いくつも仕掛けがあるので何度見ても楽しんでもらえると思います。少しMADな世界から気がつくと戻れなくなるかも知れません。素晴らしい楽曲の映像を、ゲスの極み乙女。のメンバーと一緒に楽しく作ることができたことにも、沢山のスタッフのプロの仕事にも感謝!是非お楽しみ下さいませ。