占いにも歌詞にも、多用される“バーナム効果”ってご存知ですか…?

“パラパラとめくる本
ラッキーカラーピンクらしい
毎日の繰り返し 占いを信じるかい
いいことも悪いことも 晴れ後涙模様”
「恋の花占い」/Takamiy

 この曲は、THE ALFEEのリーダー、タカミーこと“高見沢俊彦”の新作ソロシングル「誘惑の太陽」のカップリング曲です!「恋の花占い」は、タイトル通り“占い”がテーマ。恋占いをしながら、恋愛成就を神様にお願いするキャッチーなナンバー。ツイてない時にこそ、運試しをしたくなるんですよねぇ。
 
 ところで、あなたは“占い”というものを信じますか? タカミーから話はそれますが、下記の文章を読んでみてください。

 「あなたは他人から好かれたい、賞賛してほしいと思っており、それにかかわらず自己を批判する傾向にあります。また、弱みを持っているときでも、それを普段は克服することができます。使われず生かしきれていない才能をかなり持っています。外見的には規律正しく自制的ですが、内心ではくよくよしたり不安になる傾向があります。」

 これを読んで、“あ!これ私のことだ”と思った方、それは「バーナム効果」というそうなんです。バーナム効果とは、誰にでも当てはまる性格の記述を、自分のために診断された内容だと思ってしまう現象のこと。血液型診断や星占いもその1つだとか!つまり一見、言い当てられたかのように感じる診断が実は、曖昧な言葉によって描かれた「誰もが持つ何か」に過ぎなかったりするわけです。(Wikipedia参考)

 このバーナム効果に似たものが、J-POPの歌詞にも多用されていると言うこともしばしば耳にします。よく例に挙げられるのが小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」。現代には“あの日 あの時 あの場所で”系の歌詞が氾濫しているんです。なるべく多くの人に「この歌、私のこと歌ってる!」という“バーナム効果”を起こさせるために、なるべく固有名詞や具体的な設定(年齢や場所)を避け、誰にでも当てはまる“心情描写”をする。だから最近は、ストーリーの起承転結が描かれているような歌も激減しているのでしょうか…。
 
 あなたも気づかないうちにこの“バーナム効果”にハマっているかもしれません。そして、タカミーの「恋の花占い」の主人公には、占いの結果になんか左右されず、ちゃんと好きな人には好きと伝えることをオススメしたいですね…!

◆new single「誘惑の太陽」
2015年7月15日発売
初回盤(CD+DVD) TYCT-39032 ¥1,800+税
通常盤A TYCT-30043 ¥1,200+税
通常盤B TYCT-30044 ¥1,200+税
通常盤C TYCT-30045 ¥1,200+税