アコースティックギターを掻き鳴らし、力強い歌声で社会風刺や揺れ動く人間の感情の狭間を刹那に表現する見田村千晴が、メジャー後初のシングルで歌うのは、誰しもが抱える夢と現実の狭間を歌う世代を超えた応援歌である。松尾芭蕉「おくのほそ道」の一節から引用されたひと癖あるタイトルも何とも彼女らしい。彼女の魅力はキレイゴトだけではなく人間の弱さや醜さに向き合い書かれた独特な歌詞の世界観であり、人間臭さや泥臭さを包み隠さず表現するその魅力が凝縮されたシングルとなった。
1月18日に北参道ストロボカフェで行われたライブは昼夜2回公演で、昼は完全生音の弾き語りライブ、夜は事前にファンからリスエストを募ったカバーを含むリクエストライブという自主企画のワンマンライブを行った。シングル曲「わたくしどもが夢の跡」を含む昼公演15曲、夜公演16曲の計31曲を歌唱した。普段はアコースティックギターを持って演奏する彼女が、途中グランドピアノで弾き語りを披露するなど見ごたえたっぷりの自主企画ワンマンライブとなった。
肝心の「わたくしどもが夢の跡」の音源であるが、彼女のレギュラーラジオ番組ZIP FM「Radioholic」1月27日放送にてオンエア解禁となるので、こちらも合わせてチェックしたい。また、ライブMCにて、4月にはメジャー・ファースト・フルアルバムをリリースすることも発表したが、詳しい内容や発売日は追って解禁となるので目が離せない!
<セルフライナーノーツ>
「わたくしどもが夢の跡」
人って皆、何かに「なりそこない」ながら暮らしている。子どもの頃に描いた夢を叶えられなかった、憧れのあの人みたいに振る舞えなかった、今日も自分に負けてサボってしまった…。そんな駄目な自分にも、見渡してみれば会いたいと連絡をくれる人、大切だと言ってくれる人がいる。不思議に思うと同時に、私は心底救われるのだ。この尊さを歌いたかった。あなたに、届きますように。
(見田村千晴)
◆シングル「わたくしどもが夢の跡」
2015年3月18日発売
通常盤 VICL-36934 ¥1,200(税抜)