ユニーク手法の最新MUSIC VIDEOが完成!

 平井堅が5月28日にリリースする恒例の人気企画であるコンセプト・カヴァーアルバムの第3弾「Ken's BarIII」に収録される「切手のないおくりもの」のMUSIC VIDEOが本日より公開となった。

 今回MUSIC VIDEOの演出を手掛けたのは、昨年大きな話題を呼んだ東京オリンピック招致国際PR映像にも携わったクリエイティブ集団「空気」に所属する木綿達志監督。財津和夫作詞・作曲による「切手のないおくりもの」を大橋トリオのサウンドプロデュースによってカヴァーされたこの曲の牧歌的でとても温かみがありつつも、どこか新しさを感じさせる楽曲の世界観を表現するために「ペーパークラフト×アニメーション×プロジェクションマッピング」という手作り感と現代的な技術が融合したオリジナリティ溢れる手法で制作された。

 これはペーパークラフトで立体的な小さなセットを作り、そこにオリジナルで制作したアニメーションを投影して撮影するという手法で、小さな手作り劇場ともいえる空間の中で歌詞に寄り添ったストーリーが展開される中、平井堅が率いる賑やかな楽器隊が、歌詞を表現した各シチュエーションに“歌”を届けに行き、幸せな気持ちに導いていくというもの。「楽曲×アナログ的で温もりのある表現方法×シンプルなストーリー」の3つの要素が上手く融合したミュージックビデオに仕上がっている。

 「切手のないおくりもの」は、作詞・作曲は財津和夫。彼自身と、彼がリーダーを務めるチューリップのヴァージョンもあるが、最初に発表されたのは1976年、ペギー葉山によるものである。また、NHKの歌番組「みんなのうた」に起用されたことからもわかるように、この歌の特徴はなんといっても明快な歌詞とキャッチーなメロディを持っているということで、田中星児、 芹洋子、杉並児童合唱団、DEEN、つじあやの、小野リサなど、数多のカヴァーが存在する。

 平井堅ヴァージョンはジャズの前身とされ、金管楽器と打楽器からなるニューオリンズ・ブラスバンドテイストのアレンジになっていて、大橋トリオがサウンド・プロデュース。彼は「桔梗が丘」でもアレンジを務めているが、 今回の「切手のないおくりもの」ではコーラスでも参加している。