それは映画の冒頭に流れる「海のおかあさん」という楽曲で、宮崎監督が映画と同じように、海を風景や背景として捉えた歌ではなく、“海そのもの”の歌を作りたいと思い悩んでいたとき、「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」の作詞を担当した、覚和歌子さんの詩集『海のような大人になる』(理論社刊)の中の一編の詩「さかな」に出会い衝撃を受ける。
その詩は、監督が思い描いていた“海そのもの”が表現されており、宮崎監督はこの詩を元に「海のおかあさん」の歌詞を書き上げた。
作曲はもちろん、久石譲。そして、現在ジュネーブに在住し、ヨーロッパを中心に活動している日本人ソプラノ歌手、林正子がこの生きとし生けるものすべての源である、母なる海を象徴するような曲を歌いあげている。
■「崖の上のポニョ サウンドトラック」album
Now On Sale
TKCA-73340
\3,000(税込)