リサ・ローブやシェリル・クロウといった女性アーティストに通じる、90年代のオルタナフォークやカントリーを消化したアコースティックなギターロックサウンドが特徴的な今作。 ゆとり世代ど真ん中を育った社会人1年生の宮崎が“ダメな今の私をそのまま歌った”という冒頭からの3曲は「今の私組曲」と語る。しらけ世代、Generation-Xから20年、社会人1年生同期の飾らない等身大の“リアリティ”が歌われる今作は2010年代の「リアリティ・バイツ」か。
今回の作品にはプロデューサーとして松岡モトキとシンガー・ソングライターの矢野まきらがクリエイティヴ面で参加し、前述の話題曲「君と空」を含む全6曲が収録される。アルバム後半には宮崎薫曰く「ダメな私を支えた3曲」という、andymoriの“革命”、サカナクションの“ネイティブダンサー”、[Champagne]の“サテライト”といった現行の音楽シーンを牽引する若手バンドの楽曲のカヴァーも収められている。
◆「Graduation from me」mini album
2012年6月6日タワーレコード限定発売
TRJC-1005
¥1,500(税込)