2005年秋、結婚・妊娠を機に故郷・沖縄に戻り、子育てのためアーティスト活動の無期限休止に入った千春。初めての事だらけで、上手くいかない子育てや環境の変化に付いていけず、一時は大好きだった音楽も聴けないほどの精神状態が続いたという。2008年にはKiroroの10周年で活動を再開したものの、思うように歌えず、精神的にギリギリの状態でコンサートやテレビ出演での歌唱をこなしていた。子供を産み育てるという、女性としての素晴らしい体験と、制限される自分達の活動の狭間で悩んでいる時に第3子の妊娠が分かり、再び活動を休止した。
その後、3人の子供を育てながらも、地元・沖縄で、Kiroroとしてではなく自分1人だけでも人の心に届く歌が歌えるようになりたいと強く思うようになった千春は、2010年春、自らインターネットで探した福岡にある音楽塾“ヴォイス”に通い始め、そこで、YUIや絢香などのプロデュースを手掛ける西尾芳彦氏塾長に出会う。2001年に喉を痛めて以来、歌い方を見失い、模索しながら活動を続けていた千春にとって、長期に渡り発声の基礎から歌うことを学ぶというのは初めての経験。約1年間、月に2回というペースで沖縄と福岡を往復し、ヴォイストレーニング、音楽理論の勉強、曲作りを通してさらにパワーアップしたその歌声を耳にすれば、“完全復活した玉城千春”を感じる事が出来るだろう。
また、今回の発表に先駆け、Web上ではアーティスト、曲名を一切伏せた上で、人気子役・小林星蘭ちゃん出演のミュージックビデオを公開。まるで星蘭ちゃんが歌っているかのような映像が話題を呼び「かわいい…」「口パク?」「一体誰が歌っているの?」といったコメントが多数寄せられた。公開直後からYahoo!の映像トピックスでも紹介され、9月9日の1日で16万回の再生数を記録、音楽部門の1位に急浮上するなど注目を集めている。
◆「神様」single
2011年10月19日発売
VICL-36669
¥1,155(税込)