「ラストマネー 〜愛の値段〜」は、実際の連続保険金殺人事件をモデルにした、心理サスペンス。主演の伊藤英明は、保険金をだまし取ろうとする詐欺や不正と闘う、生命保険会社の査定人を演じる。NHKの同枠の連ドラは、これまで多くのヒット実績のある“大人の連続ドラマ枠”として評判が高い。
主題歌の「ひこうき雲」は、7年ぶりに小林武史が作詞・作曲・編曲を手がける。曲調はミディアム・バラード。目の前に広がる景色、そして主人公の心情…。このふたつがいつしかシンクロしていくかのような聴き心地の楽曲に仕上がっている。
「保険金詐欺にまつわるドロッとした人間模様を背景に、真実や嘘、矛盾の先にある光を描いた内容なので、楽曲のほうも、そんなテーマが伝わるものを目指しました。震災の後は、何を信じていいのか分からなくなってしまった自分も居ました。でもそこからもう一回、願いを持ち、何かを信じていかなければいけなかったし、実際、ようやく自分自身もそうなれそうだというあたりの感情も、この作品に込めました。」akko(My Little Lover)
この言葉を受けつつ聴いてみると、確かに「心を隠した闇」「厚い雲」といった表現と対比して、青空に浮かぶ「ひこうき雲」の姿が象徴的に描かれている。
◆「ひこうき雲」single
2011年10月12日発売
(CD+DVD) AVCO-36065/B ¥1,890(税込)
(CD) AVCO-36066 ¥1,050(税込)