アカペラ「A WHITE WHALE IN MY QUIET DREAM」で幕開け、続いてピアノ(富樫春生)、チェロ(丸山朋文)を迎えて、激しく羽ばたくかのように舞いながら新曲「青い鳥」を披露。そして3rdアルバムからの「BORDERLINE」では、タンバリンを床に叩きつけながら熱唱、激しい息遣いに会場全体が息を飲んだ。
続く4曲目の「American Woman」(The Guess Who)のカバーでは、スモーキーなしゃがれ声に豹変、まさにロック・スターといった圧倒的なステージングを展開。最後の「Beautiful Fighter」では初のギター弾き語りまで披露。セットリストはわずか5曲だったが、まさにエンターテイメントショウと呼ぶにふさわしい惜しげもない全力のステージングだった。
11月から約10年ぶりとなる全国ツアー「HOTEL MURDERESS OF ARIZONA SHOW」の開催も発表されている鬼束ちひろ。こちらは彼女の独壇場ともいえるバラードから、ダンサブルなエレクトロ・ポップ、ロック・ナンバーまで、鬼束ちひろのオールタイムセレクトによるカラフルなエンターテイメントショウとなる模様。三大都市での公演なので今からプレミアム・チケットの争奪戦が予想される。