売れ続ける“命の歌”。歌が起こす奇跡の数々。次の「涙そうそう」誕生か!?

 沖縄在住の歌手“砂川恵理歌”「一粒の種〜合唱〜」が沖縄限定で7月7日(水)に発売され、発売以降、嵐や浜崎あゆみなど全国区のアーティストを抑え、県内FM沖縄のオンエアチャート1位(7/30付)、琉球放送(AMラジオ)のオンエアチャート1位(8/7付)を立て続けに獲得。1作品で1000枚の売り上げがヒットの目安とされる沖縄で、発売後1ヶ月で1500枚を売り上げ、ロングセールスの兆しを見せることで、急遽9月22日に全国発売が決定した。

 実はこの作品、2009年2月に弾き語りバージョンとしてシングル「一粒の種」が発売され、当初から「命の尊さを学ぶ歌」として注目を集め、半年後には1万枚を完売した。2009年の沖縄シングルセールスで1位を獲得している。

 2009年2月以降、砂川が各所で歌うたびに多くの手紙やメールが寄せられ、その数は1000通を超えた。その多くは、がんで家族を亡くした人、がんと闘病中の人だった。しかしながら、その支持の輪は、時期が経つにつれ、医療や福祉に従事する人々、教育関係者などへ広がり、音楽や道徳の授業でも取り上げられるようになる。また所属レコード会社には譜面や合唱編曲の問い合わせが相次ぎ、それに応える形で子供でも歌いやすいバージョンとして「一粒の種〜合唱〜」を制作、7月7日に沖縄限定での発売に至った。

 現在もラジオ局には、リクエストが途切れることなく続いており、誰もが経験する大切な人との別れ。その痛みに小さな願いや希望を射し、寄り添う歌。大切な人を思う歌として話題となっている。そして、冒頭のようなセールスの結果を得ることにより、押し出される形で9月22日(水)に全国発売が実現する。

 県内のメディア関係者からは、県民への精神的な浸透度の深さに、2010年代の「涙そうそう」の登場、との声も高い。