ライブ当日は、年に一度のスペシャルライブを楽しもうと全国から8,000名のファンが集まった。会場が暗くなると総勢6名による和太鼓の演奏でライブがスタート。2009年はラッパーの登場により盛り上げたが、毎回趣向を凝らしたオープニングで会場の期待を煽る。
見事な演奏が終わるとDEENのメンバーが登場。ボーカルの池森秀一を含め全員のギター演奏による「Power of Love」で会場は総立ちになった。続いて「Keep On Dancin’」やサビのパートで池森が武道館のセンターステージへ移動した「果てない世界へ」で客席を盛り上げた。
「DEEN LIVE JOY Specialへようこそ!!」と会場に呼びかけ、デビュー曲「このまま君だけを奪い去りたい」やヒット曲「夢であるように」で駆け抜け、中盤戦はDEENのライブではお馴染みのコーナーであり、初期の曲を今のDEENのアプローチで披露しようというコンセプトで毎回演奏楽曲が選ばれるアコースティックコーナーへ突入した。
会場のセンターステージへ全員で移動し「A day in my life」を披露。1年振りの武道館公演ということもあり、メンバーそれぞれのライブに対する想いを交えた自己紹介で会場はアットホームな空気に包まれた。続いて「夢のつづき…Love in my dream」のパフォーマンスでコーナーを締めくくった。
後半戦は、ギター田川伸治のソロコーナーからスタート。幅広い世代に支持される見事なまでのギターテクニックで会場を魅了した。続いてこの日最大サプライズ。池森秀一がダンサー2人を従え本格的なダンスを披露。池森がデビュー前からずっと好きだったマイケル・ジャクソンにささげたいと、この日の為に猛練習を重ねたダンスは、会場満員のファンから拍手喝采がまきおこった。引き続き池森がキレのあるダンスを披露し会場を驚かせた「Dance with my Music」や「ダイヤモンド」「瞳そらさないで」「STRONG SOUL」を含む怒涛のメドレーで会場の盛り上がりは最高潮へ。
「どうもありがとう!!楽しんでいますか?「このまま君だけを奪い去りたい」という曲と出会い、全く未来が想像出来ない中でライブを積み重ねながらたくさんの人々と出会い、今年で17歳になりました。デビュー15周年目から始まった武道館公演ですが、20周年迄毎年やりたいと思います!!LIVEによって成長していく自分たちがいることに改めて気付きました。皆さんに感謝です。ありがとう!!」と語り、「ANOTHER LIFE」で本編は終了した。
アンコールでは、ステージ上の巨大風船から登場したキーボード山根公路が「ロンリーウルフ〜上海ロックスター」を披露し、続いてDEENと会場が一体になる「ひとりじゃない」、「翼を広げて」を含む4曲をパフォーマンス。興奮冷めやらない会場からはダブルアンコールが沸き起こった。
「ダブルアンコールありがとう!!夏にシングルリリースが決まりました!!今年の夏はこの曲に決まりという渾身の1曲です!今年は夏DEENでいきたいです!!」と今夏リリースが決定した新曲「coconuts feat.kokomo」を初披露。この曲はTHE BEACH BOYSの全米No.1ヒット『kokomo』を大胆にサンプリングしたサマーソング。DEENらしい爽やかなメロディーに夏らしさ全開のトロピカル・サウンドが会場を包んだ。
他にも今秋、ファンの人気投票により選曲されるLIVE BEST ALBUM リリース決定も発表され、盛りだくさんのDEENからのプレゼントに拍手と歓声に包まれ大盛況でDEEN史上三度目となる武道館公演は幕を閉じた。