新人、と言っても牧野由依は、本来的な意味での新人ではない。7歳で岩井俊二にその才能を見出され、同監督の大ヒット作品「ラブレター」、「リリイ・シュシュのすべて」、「花とアリス」3作品に、8歳から17歳にかけてピアニストとして参加、一昨年東京音楽大学ピアノ科を卒業した、24歳の本格的なミュージシャンだ。
2005年にアニソンシンガーとして歌手デビュー、同年声優デビューも果たすが、2009年に事務所およびレコード会社を移籍、アーティストとして新たな第一歩を踏み出した。そして、2010年3月3日リリースの移籍第一弾シングル「ふわふわ♪」で、かつて仕事を共にした岩井俊二と7年ぶりに再会、ビデオクリップでコラボを果たした。
なお、同クリップでは、岩井映画に欠かせない俳優、郭智博が牧野由依と共に役者として共演している。楽曲「ふわふわ♪」は、男性に一目惚れ、片想いする女性の浮遊する気持ちを豊富な文字数で歌ったラブソング。同じ経験をしたことのある女性ならグッと共感するクールなJ-POPだ。