今年で作家活動40周年を迎えた松本隆が、「若いアーティストの作品手懸けたい」という意向から、松本隆の熱烈なファンでもあるオトナモードとのシングルコラボレーションが実現。その制作の模様が今年3月に放送されたTBS「情熱大陸」でも取り上げられ、大きな話題となった。
松本隆自身も「巡り合えた偶然を天に感謝しなければ」と絶賛するほどの“イチ押しバンド”のオトナモード。今作はそんな松本隆に向けたバンドメンバーのリスペクトが詰まった聴きごたえのある作品に仕上がっている。
このアルバムは、松本隆が40年間の間に手がけてきた膨大な作品の中から、9曲をピックアップ、独自の解釈でカバーに取り組んだ意欲作となっている。誰もが知っているような有名曲から隠れ名曲まで、その選曲もバラエティにとんでおり、熱心な松本隆ファンであるメンバーのこだわりが感じられる内容となっている。
また、前作アルバム「Watercolor」といい、「色」を冠することが多いオトナモードの作品だが、それに反して、今回発表されたアルバムのジャケットは白地に文字のみという色を使っていないシンプルなもの。雨の色、風の色という目には見えない「色」が、松本隆の歌詞と、オトナモードのピュアで繊細な歌声で色のない世界が鮮やかに色付くのを感じられるだろう。
◆「雨の色 風の色」album
2010年1月20日発売
VICL-63517
¥2,300(税込)