「誰も知らない泣ける歌」ならぬ「10代しか知らない泣ける歌」!?

 沖縄出身の3人組『PENGIN』の「オレポーズ」が、レコード会社も困惑するほどの超異例のロングセラーを記録している。

 このロングセラー楽曲は「誰も知らない泣ける歌」ならぬ『10代しか知らない泣ける歌』として話題を呼んでいる。というのも、レコチョクなどの大手配信サイトでも最高でランキング19位と爆発的にDLされた時期があるわけではなく、LIVE中心の活動でメディア露出が少ないため彼らの一般的な認知度は決して高くない。

 しかし、この「オレポーズ」は着うた配信開始から7ヶ月経った今も、じりじりと売れており累計DL数は50万DLを超えているというのだ。通常、着うたは配信開始時に売れて、その後大手配信サイトでランクインすることでヒットに繋がるのだが、「オレポーズ」のようにこのような形で50万DLを超えるというのは超異例なのである!

 一体、何故この曲がロングセラーとなっているのか!?発売当時このメジャーデビュ-曲「オレポーズ〜俺なりのラブソング〜」を聴き、楽曲に感銘を受けたケータイ小説の人気作家「kanon」が、イメージを膨らませ、「そんな恋の話をしよう」を書き下ろしケータイサイト「魔法のiらんど」に掲載したところアクセスが殺到。掲載スタートから7日間連続で短編小説部門1位を記録。読者は1週間で6万5千人を超えた(掲載開始から7日間連続1位は映画が大ヒットした「恋空」も成し遂げていない快挙)。私もこんな恋がしたい!というコメントが殺到し、読者15万人を突破。ブログや口コミで恋が成就する着うたとして都市伝説的な広がりをみせているという。

 そして2009年5月、10代に絶大的な人気を誇るギャルモデル鈴木あやが、友人から「オレポーズ」を薦められて着うたに設定している事を自身のアメブロ(デイリー60万PV)にて紹介したところ、100件以上のコメントが寄せられ、しかも8割以上が「オレポーズ」を知っていた!まさに、『10代しか知らない泣ける歌』といえる。

 PENGINの「オレポーズ」が『10代しか知らない泣ける歌』から『誰もが知ってる泣ける歌』になる日もそう遠くない。