達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」、「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きして、毎月、紹介していくこのコーナー。
今回は、女性ファッション誌の記者を経て、作詞家になり、中森明菜「SAND BEIGE - 砂漠へ-」、「機動新世紀ガンダムX〜HUMAN TOUCH〜」などの作品でお馴染みの「許瑛子」さんをゲストにお迎え致しました。
「SAND BEIGE −砂漠へ− 」/中森明菜
「HUMAN TOUCH」(機動新世紀ガンダムX ED)/re-kiss
「チャレンジャー!!」(ポケットモンスターアドバンスジェネレーションOP)/松本梨香
「夢旅人~ブルー・ドリーム~」(聖闘士星矢 ED)/影山ヒロノブ&BROADWAY
「BLUE WIND」/小高恵美
「純情可憐乙女模様」/内田有紀
「秋のIndication」/南野陽子
その他、多数。
歌詞とは、メロディを伝えるのための言葉でもあるわけですから、
耳から入ってくる言葉ということを意識します。文字で読むとよくても、
音にのせるとよくわからない、心に届かなくては意味がないわけですね。
キャンバスに絵を描くように、気持ち、心の風景を、書いていきます。
未練や恨み、怒りなど現実には言いにくいですが、こういうハッとする
毒を言葉にして入れるのも特徴ですね。
「女ひとり幸せにもできやしないのね」とかね。
いまだに問い合わせのある歌詞で、CAPCOMゲームソフト ロックマンXⅢのオープニングテーマ。ゲームって一人でやっているイメージが強いですよね。歌詞はゲームをプレイしている人をとなりで応援しているような感じと、実際の生活の中で友達を励ます感じのふたつの意味をこめました。ゲームをしているときはどんな風だろうかと考えながら、クリアできない時の悔しさなどを実生活での問題に重ね合わせて書いていきました。
東京生まれ。マガジンハウス「anan」光文社「JJ」小学館「Can Can」などの雑誌記者を経て、
やなせたかし氏の助言で作詞家の道に入る。
1985年、中森明菜の「サンド・ベージュ -砂漠へ-」でシングルデビュー。
その後も、多数のアーティストへ作品を提供。
1989年より小説執筆。1991年、著書は「自分に素直なところ好きだから」(ソニーマガジンズ)
作詞、小説の執筆、プロデュース、作詞の講師をしながら体調を崩したのをきっかけに、
ホリスティック医学への関心を高め、心身の癒しと作品の世界観が深くなることを追求。
言葉だけではない癒しを勉強、アロマテラピーアドバイザー、和ヨーガインストラクター、
チャクラコーディネーターなどの資格取得。執筆の傍ら、六本木で和ヨーガの講座も開いている。
TOCT-26255 ¥5,000(tax in)
2007.04.18 Release
UMCK-1223 ¥3,000(tax in)
2007.03.28 Release
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