あなたの夜を心地よく高めてくれるサマーラブソング…!

 2014年にメジャーデビューを果たした4人組バンド<アイドラ>こと“I Don’t Like Mondays.”が2016年7月20日に3rd Single「TONIGHT」をリリース!表題曲ではアップテンポな心地よいサウンドに乗せて、夜へ向かっていく夕暮れのワクワク感とほんの少しの切なさが描かれております。まさに、『おしゃれな女の子を躍らせる』というバンドコンセプトを掲げる彼らならではの至極のサマーラブソング…!

 かなり洋楽的に聴こえる彼らの音楽ですが、是非、耳と目で味わっていただきたいのはその“歌詞”なんです。「英語詞と日本語詞をいかに自然になじませるか」「歌詞を活字で読んだとき、いかに気持ちの良い文字並びにできるか」とことん考えると言うボーカルのYu。単独インタビューは初で、これまで歌詞について深く触れることはあまりなかったそうですが、今回はそんな彼に新曲への想いをはじめ、その“歌詞へのこだわり”もたっぷり語っていただきました。

(取材・文 / 井出美緒)
TONIGHT 作詞・作曲:I Don't Like Mondays.
なんだか楽しいけど切ない季節だ 貴方と見つめ合うとオトナになれない
明日の仕事なんか忘れてしまうよ
TONIGHT TONIGHT TONIGHT TONIGHT
TONIGHT TONIGHT TONIGHT ALLRIGHT
We'll never forget this summer night
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INTERVIEW
<おしゃれな女の子>って地球上で一番シビア!

まず“I Don't Like Mondays.”という名前が気になりますね。月曜日が嫌いなバンド…、この由来は何でしょうか。

Yu:やっぱり単純に、月曜日って学校や仕事に行くのがめんどくさいですよね(笑)。その最も憂鬱になりがちな曜日にこそ、僕らの音楽を聴いて気分を晴らしてもらえたらいいなぁという思いを込めたのがひとつです。あとは、バンドTシャツとかに“I Don't Like Mondays.”って書いてあったら、アイドラの楽曲を知らない人にも世界共通で伝わるメッセージになるかなというところから付けました。

Yuさんご自身はいつ頃から音楽の道へ行こうと決めていたのですか?

Yu:僕はめちゃくちゃ遅いんですよ。昔から音楽は人一倍好きだったんですけど、初めてそれを仕事にしようと思ったのは23歳の時でした。もともとはこのバンド(アイドラの前身バンド)のマネージャーをやっていて、自分自身がミュージシャンとしてやっていく気はなかったんです。でもボーカルが抜けてしまって、無理やり僕が誘われ…今に至ります(笑)。

photo_01です。

ではオリジナル曲を作り始めたのも、現体制でバンドをスタートさせてからですか?

Yu:いや…こんなこと初めて言うんですけど、高校時代から作詞作曲はしていたんです。僕の学校は音楽活動が盛んなところだったので、ピアノを弾ける男友達と一緒に作っていました。バンドを組んで、学園祭でライブなんかもしていましたね。SIAM SHADEのコピーバンドとかマリリン・マンソンとか…、ロックが好きだったのでわりとゴリゴリ系のものを好んでやっていました。当時は、まさかそれを仕事にするとは思いもしませんでしたけどねぇ。

“I Don't Like Mondays.”は2012年に結成され、2014年にメジャーデビューを果たされたんですよね。ナタリーさんのインタビューで、デビュー時は「やっとか」という心境だったと拝読しました。

Yu:そうなんですよ。僕ら4人とも音楽的ルーツが全く違うし、しかも学生時代から一緒にやってきたようなバンドではなかったので、どういう方向性でやっていくのか、かなり話し合ったんです。最初はインディーズなので、もちろん周りの人が協力してくれるわけでもなく、とにかく4人だけで毎日、365日中350日くらい集まって曲を作って「これも違う」「あれも違う」というようなことばかりやっていました。だから本当にもう「早くデビューさせて!」って思っていました(笑)。

その「やっと」のデビューを経て、何か変化を感じたことはありますか?

Yu:まずアイドラはインディーズ時代に一枚も音源を出していないんです。近くのライブハウスでオリジナル曲を演奏して、そこに来てくれる数人のお客さんの反応しかわからないような状態で。だからメジャーで初めて自分たちの曲がCDとしてリリースされて、いろんな声をもらえるようになったことが一番大きい変化ですね。曲を買ってくれた人から「心地イイ」とか「一度聴くと頭から離れない」とかそういう感想をもらえると「あーやっぱり俺たちが信じて作ってきた音楽を、好きだと言ってくれる人ってこんなにいたんだ」という安心感がありました。でも今はもうデビューして何枚もCDをリリースしているので、またどんどんその期待を超えていきたいなぁという思いですね。

アイドラさんのバンドコンセプトに<おしゃれな女の子を躍らせる>とありますが、もう少し具体的に言うと、どのような意図なのでしょうか。

Yu:僕はいつも<おしゃれな女の子>って地球上で一番シビアだと思っているんです(笑)。ダサいことやったらすぐ背を向けられちゃうというか。だからこそ、そういう子たちが楽しめるようなものを届けていきたいんですよね。そのためには“バンド”というものに凝り固まりすぎてしまうとダメだと思っていて。「クラブには行くけど、ライブハウスで汗だくになってモッシュしたりするのは嫌だなぁ」と思う女の子って多分、結構いますよね。だから“バンドらしさ”にこだわらないというのが逆に僕らのこだわりなんです。

photo_01です。

では、そのアイドラ楽曲の最大の武器というと何だと思いますか?

Yu:洋楽的なサウンドの心地よさと邦楽的に共感できる歌詞のバランスですかねぇ…。僕自身、普段よく聴く音楽は洋楽なんですけど、邦楽の歌詞もすごく好きで、そのどちらからも影響を受けて生きてきたので、自分もその両方を上手くミックスしてアイドラのオリジナリティーにしていきたいなぁと思うんですよね。


歌詞も“英語詞”と“日本語詞”が上手くマッチしていますよね。

Yu:僕は高校時代ずっとアメリカにいたこともあって、英語詞はひとつの強みかなと思います。プラス、アイドラは海外でも活動をしていきたいという思いが強いんです。本当は全部を日本語で書いてしまってもいいんですけど、そうすると海外に行ったときに全く伝わらなくなってしまうからもったいないなって。だから、英語がわからない人が聴いても、日本語がわからない人が聴いても、なんとなく曲のイメージは湧くような歌詞を書くことは心がけていますね。


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