ガードレール

栗原良次

ガードレール

作詞:栗原良次
作曲:栗原良次
編曲:栗原良次
発売日:1991/09/21
この曲の表示回数:3,807回

ガードレール
誰にも言えない言葉が
俺を苦しめている
何度も吐きすてようとしたけど
いつも心の中にしまってしまうんだ

俺に突き刺さるこの街の灯りを
誰かがきれいだねって言ったけど
空には星も見えなかった

造られたこの街に
たやすく口にする愛がこぼれていく
欲望に犯された視線に
傷つき打ちのめされた
夢達を笑い飛ばすこの社会で

誰かを憎み 誰かを愛し
誰かが傷つけ 誰かが傷つけられ
誰かがいつも泣いている

誰かが罪を犯し 誰かが罪を攻め
誰かがそれを裁き 誰かが罪を消し去る
誰かがいつも笑っている
誰もが自分をわかってはいない

俺はいったい何に怯えているのだろうか

そっと煙草を取り出し
上目使いでさまよい続け
孤独を感じては肩を丸めてしゃがみ込み
少しくすんだガードレールにもたれながら
俺を見つめるこの街を手探りで探してみた
何かが俺の手にぶつかった気がした
何かが俺の手にぶつかった気がした

誰にも裁かれはしないさ
俺はいつでも自由なんだから
誰にも裁かれはしないさ
俺はいつでも俺なんだから

俺の前に立ちはだかる幻は
黒い影に覆われていて
いつも笑いながら話しかけてくるんだ
もっと上手く生きろと もっと嘘をつけと
そんな夢を捨ててもっと楽になれと

すると俺はいつも
誰もいない路地裏に逃げ込んでは
壁に叩きつけ血だらけになった拳を
何時間も見つめていたんだ
自分と戦うのも楽じゃないぜと
風に傷を癒した

誰にも裁かれはしないさ
俺はいつでも自由なんだから
誰にも裁かれはしないさ
俺はいつでも俺なんだから

人を愛する難しさを今知った気がする
恋人達は肩を寄せ合い楽しそうにしてるけど
誰にもわからない自分だけの世界を持っていて
誰もが自分を守っている
傷つけられないように 心に飾りをつけて
扉を閉め優しさを求めている

街に流れる車の音が
街に捨てられていくたくさんの言葉が
街にそびえる冷たいビルが
街にちりばめられたいくつもの灯りが
街にあふれる足音達が
街に置き去りにされた少女の視線が
今 俺に涙を突き刺したんだ

自分をさらけ出す勇気が
この街をこの国をこの世界を変えていき
本当の自由や夢や愛を
本当の自分を見つけることが出来るはずだ
本当の自分を見つけることが出来るはずだ

誰にも裁かれはしないさ
俺はいつでも自由なんだから
誰にも裁かれはしないさ
俺はいつでも俺なんだから

誰にも裁かれはしないさ
俺はいつでも自由なんだから
誰にも裁かれはしないさ
俺はいつでも俺なんだから

誰にも裁かれはしないさ
俺はいつでも自由なんだから
誰にも裁かれはしないさ
俺はいつでも俺なんだから

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