ピッツア・ハウス22時

太田裕美

ピッツア・ハウス22時

作詞:松本隆
作曲:筒美京平
発売日:1991/09/15
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ピッツア・ハウス22時
サラミとオニオンそれとアンチョビ
キャンティのワインとグラスをふたつ

紙ナプキンをひざに広げて
まっすぐぼくの眼を見るんだね
二年前ならバラの破片(カケラ)を
頬に散らして爪見てたのに
変わったな そう言いかけてやめたのは
スプーンに映るぼくも歪んで見えたから
この店も何故かさびれてしまったね
Lonely Night
ピッツア・ハウス22時

あなたは銀のライター閉じる
マッチする手が好きだったのに
ねえそういえばネクタイ似合う
服って人まで変えて見せるのね
暑いわね わざと笑顔ではぐらかす
ピンと張られた会話の糸が辛いから
壁にはう緑のツタとナポリの絵
Lonely Night
ピッツア・ハウス22時

覚えてるかな ぼくの仲間で
ギターがひどく上手(うま)かった奴
血マメ作って弾いた楽器を
海辺で祈って燃やしたんだよ
哀しいね ねえぼくたちの未来って
いくつの過去を灰にしたなら見えるのか
君からの手紙の束も今は無い
Lonely Night
ピッツア・ハウス22時

ナイフをそんな強く握って
まるで心を切ってるようね
童話書くって言ってたあの娘
まだ22で離婚ですって
もういちど そうおずおずと言った時
指を鳴らしてあなたは珈琲たのんだ
その先を言わせないのがやさしさね
Lonely Night
ピッツア・ハウス22時

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