通り雨

まだ明るい 空から雨が降る
笑いながら 泣いてる人みたい

雨粒は 夏のにおい
微熱は おさまらない

ほんの少し 言葉を追いすぎて
しなくていい 仲たがいをしてた

離れてゆく 足音さえ
聞こえないふりしてた 今は

ただ 立ちつくすだけ
突然の通り雨 傘は
差さないままでいい
すぐに やむから

あなたの声 あなたのまなざしで
掬われてる あまりにさりげなく

気まぐれに 本当のこと
はじいてしまわぬように そして

なぜ 激しくなるの
突然の通り雨 ぬれて
光るペイブメント
すぐに かわくの
今は 立ちつくすだけ
突然の通り雨 傘は
差さないままでいい
すぐに やむから
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