交差点

吐き出す息はやけに白く
冬の夜空に吸い込まれた
僕は一人で眺めている
目の前に広がった巨大な交差点

急ぎ足で通り過ぎて行く人や
どこか遠くを見つめて ため息つく人
ここには色んな希望や孤独があって
僕はなんだか淋しくて膝抱えた

(もう終わりにしようかなぁ…)
なんて考えていた
果てしないこの道の中で
僕は何を手にし何を捨てた?

この場所に僕が今いること
誰か「間違いじゃない」って言ってほしい

後ろ指を指されても 笑われても
誰かを笑うよりはずっとマシに思えた
人は弱い生き物です だけど僕は
あなたを想うその時は強くなれた

もうどれだけの人が現れ消えたんだろう?
それぞれ違う場所を探し求め
迷いながら歩いてる

信号が青に変わるたびに
人は流れてく 僕だけ残して

最後の足音が やがて小さくなって
ふと顔を上げた時 もう人影は消えて
誰もいなくなってた

いつまでもここには居れないなあ…
だから僕は今ゆっくりと立ち上がる

凍えそうな両手を温めて
僕は交差点の向こう側へ
そこに何があるかなんて
分からないけど
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