君がくれた光

いつかは消えゆく命でも 誰かのための僕でいたい
それだけで生きて行ける

冷たい息で指の先を暖めながら
背中合わせ 駅のホーム 静寂がやって来る
過ぎ行く時はいつの間にか 君を大人に変えて
僕を臆病者に変えた 失うのが怖かった

遠くで聞こえる遮断機の音
何も言えないまま 遠くの空を眺めてた

さよなら以外のサヨナラを 強がり以外の優しさを
もしも見つけられたなら もしも君に伝えられたなら…
いつかは消えゆく命でも 誰かのための僕でいたい
人が人を想うという奇跡 それは君がくれた光

悔やんでは後戻りばかりしていた
情けないこの僕を救ってくれたのは 君だった

繋いだこの手を離さずにいられたら 何かが変わるかな
でも二人は別々の道を選び そして歩き出す
いつかは消えゆく命でも 一人のために生きていたい
笑い合えたあの日々が 悲しい記憶で終わらないよう
せめて僕は 泣きながら笑った

君を乗せて汽車は走る 僕の知らない街へ
誰もいない駅のホーム 静寂がやって来る
×