バラの歌はうたわない

愛しい君は 今も美しい
僕と燃えた 若い日のように
甘い夢は もう見られないが
君のことは 忘れられないさ

そんな瞳で僕を 見つめないでくれ
この胸の奥が うずきだすのさ

みんな忘れ 抱きしめたいけど
バラの歌は 二度と歌えない

ゆれる髪の 香りなつかしい
くすり指に ダイヤがひとつぶ
夏の虹は もう消えたけれど
ふたりだけの 空に残るだろう

そんな瞳で僕を 見つめないでくれ
この胸の奥が うずきだすのさ

時は流れ 想いはせつなく
せめて今宵 語りあかそうよ
歌いたいバラの歌 若い日のように
うたかたの夢に 酔いしれよう
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