おやじとして君に

僕の腕に抱かれて 君は眠っている
歩き疲れたのか はじめての旅

木もれ陽を踏みながら ひとり走っていた
君は夢の中で どこを旅しているの

小鳥立ちは空を見て 翼ひろげて
知らず知らずに 飛び立つから

ぼくは君の空のように そばにいてあげる

夜がふけて聞こえる 君の寝息だけが
森で拾い集めた たき木たこうか

幸福はほほえみじゃなく 深いため息だ
君は夢の中で 誰と話してるの

魚たちは海に生まれ 流れの中で
いつかいつの間にか 泳ぎだすから

ぼくは君の海のように そばにいてあげる

ぼくは君の空のように そばにいてあげる
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