ふたり自身

朝のコーヒーは にがい悲しみが
そしてたばこは 白いはかなさが
窓の外には 細い雨が降り
ぬれた小鳥が 迷いこんで来る
ふたりはだまって たがいの肩を抱き
そんな景色に 心をひたしてる
逢えば同じ数だけ
別れを味う ふたり自身

好きなポピュラーを そっとくちずさみ
胸の思いを 伝えているけど
白いYシャツ 黒いタイをしめ
そしてスーツを 肩にかけている
ふたりはそれぞれ 思いをしのばせて
そんな時間を 静かに見つめてる
逢えば同じ数だけ
別れを味う ふたり自身
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