ひとり暮らし

黄昏はむらさきに
風の流れも 染めて行く
街の孤独の ためいきが
重くただよい 嘆くよう
部屋の窓 開け放ち
濁った空気 入れかえて
街の灯り ともる頃の
やりきれなさに ひとり想う
ひとり暮らし 東京で
ひとり暮らし 恋もなく

恋人は 既に去り
ベビーカーなど 押し歩く
都心はずれた 小ぎれいな
街で明るく 暮らしてる
想い出の恋歌を
歌いに行くと部屋を出て
にわか雨に 傘をさして
相合傘の頃を想う

ひとり暮らし 東京で
ひとり暮らし 恋もなく

少しだけ 酔ったふり
馬鹿にはしゃいで 楽しげに
行けば 都会の公園に
夜のブランコ 揺れている
雨上がり 誰がまた
遊んで行ったブランコか
夜に響く つらい音に
心の痛み 感じている

ひとり暮らし 東京で
ひとり暮らし 恋もなく
ひとり暮らし 東京で
ひとり暮らし 恋もなく
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