旅人

捨てたつもりの影法師
崩れ落ちそなカーサの道を
歩く背中に風が吹く
誰も知らない旅人の
誰も知らない物語
聞いてくれるかドーモの鐘よ
知らん、知らんと鳴るばかり

消えた月日は数えない
顔を背けたシャトルの街は
はぐれ落ち葉のふきだまり
涙見せない可愛さを
思いやれないばかやろう
泣いてくれるなバールの灯り
石の路地裏 迷い道

夜更け目が覚め眠られず
遠い異国のモテルの闇に
花の季節を思い出す
あいつひとりが女かと
胸に聞かせるひとり旅
朝が来たのかバンドのかもめ
帰れ、帰れと今日も鳴く
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